BizDBがシードラウンドで3,600万円を調達しスタートアップ支援へ

BizDBがシードラウンドで資金調達

株式会社BizDB（本社：東京都新宿区、代表：今井隆太郎）は、ストックオプションの発行および管理をサポートするSaaS「Kachilu」を展開するスタートアップ企業です。この度、士業（弁護士や会計士、司法書士、社労士など）からの出資を受け、シードラウンドで合計3,600万円を調達しました。

資金調達の背景

BizDBは「スタートアップを魅力的な環境に」というミッションを掲げており、日本のスタートアップ文化をより良いものにしようとしています。ビジネス界では、ストックオプションが従業員にとって不利な条件になるケースや、企業にとってトラブルの原因となることが多い現状が存在します。これは、他国と比べて日本の制度設計が十分とは言えないからです。こうした課題を解決すべく、BizDBは自身のサービスを提供しています。

Kachiluストックオプションの機能

「Kachilu」の主な特徴は、オンラインを通じてストックオプションの設計や発行を簡便化し、発行から管理までの各プロセスを支援することにあります。具体的な機能には、税制適格ストックオプションの契約書作成とオンライン締結、株主総会や変更登記への対応、発行後の退職時の償却や行使申請の管理などが含まれています。また、バックオフィス業務の効率化も進めることで、スタートアップ経営者の負担を軽減します。

マルチプロダクト化の展望

BizDBは「Kachilu」に留まらず、スタートアップが抱えるその他の課題にも目を向け、マルチプロダクト展開を目指しています。具体的には、福利厚生や社内制度の整備、評価指標の設定等が考えられています。例えば、AIを活用した給与計算や労務管理の自動化も視野に入れています。

アドバイザー機能の導入

今回の資金調達によって、士業との提携を強化し、アドバイザーネットワークの拡大を図ることが目標です。Kachiluは、経営者自身がストックオプションを発行できるように設計されている一方で、「アドバイザー機能」の新設により、専門家との連携を促進します。士業にとっては、法改正への対応が簡素化され、書類作成の手間を大幅に削減できます。

投資家からの反響

出資を果たした士業の方々は、BizDBの理念に共感し支持を表明しています。司法書士の池原氏は「スタートアップをもっと活発にしたい」という思いを述べ、税理士の市原氏は「ストックオプションのニーズが高まっている」と期待を寄せています。これらの士業からの支持は、BizDBの成長を後押しすると同時に、今後の展開に大きな影響を与えるでしょう。

今後の展開

BizDBの今井社長は、出資していただいた士業の方々との関係を大切にし、共に事業を推進していく意志を表明しています。さらに「スタートアップを魅力的な環境に」という理念を実現するためには、事業成長の姿勢を持ち続けることが不可欠だと述べています。彼らは、革新的なアイディアを持つスタートアップ企業の成長を支援していく考えです。