愛知県西尾市で誕生したミニトマト「赤美味」の新ロゴ
愛知県西尾市で、学生たちの手によって新たにデザインされたミニトマト「赤美味(あかうま)」のロゴが完成しました。このロゴは、地域の農業振興を図る「デザイン共創プロジェクト」の一環として制作され、2025年12月23日に市役所で行われた成果報告会で披露されました。
デザイン共創プロジェクトの背景
このプロジェクトは、西尾市と名古屋市にある広告デザイン専門学校が連携して始まりました。昨年12月、両者は地域の情報発信力を高めることを目的に、事業連携協定を締結しました。現代は情報が氾濫する中で、埋もれた存在にならないための「強い発信力」が求められています。そのため、デザインに特化した専門的な知識や若い感性を持つ学生たちが地域活性化に貢献することを目指しました。
今年度は、プロジェクトのもとに5つの異なるテーマが設定され、その中でミニトマト「赤美味」の新ロゴ制作は初の成果となります。特に、地域の農業活性化を目指すJA西三河との連携によって、農業関係者も参加した産官学連携の取り組みが実現したのです。
学生たちの感性が光るロゴデザイン
新たに誕生した「赤美味」のロゴは、学生たちがコンセプト制作の過程で実際にミニトマトを試食し、その香りや味わいを身体で感じることで得たインスピレーションを基にしています。また、西尾市吉良町の農園を見学したことで、作品への理解を深めました。この新ロゴは、「つながり」をテーマにし、既存の印象を受け継ぎつつもスタイリッシュに刷新されています。特に、モノクロ印刷でも視認性の良い色調に調整し、柔らかさを感じさせるように文字の角を丸くしました。
今後、このロゴは「赤美味」の包装や販促物、さらには地域イベントでも使用される予定です。期待される効果としては、ブランドイメージの向上と販路拡大が挙げられています。
今後の取り組みについて
今年度の「デザイン共創プロジェクト」では、ロゴ制作に留まらず、「地域産品の冊子表紙」や「採用ブース用のポスター」など、様々な課題解決に向けたデザインにも取り組んでいます。地域の情報発信力を高めると同時に、学生たちに実践的な学びを提供するこのプロジェクトは、今後も多岐にわたるテーマで活動していく予定です。
関係者からのコメント
プロジェクトに関わった皆さんのコメントも紹介しましょう。広告デザイン専門学校の安藤校長は、「このような企画を通じて、実践的な経験が得られることは大変素晴らしい」と話しました。また、参加した学生たちも、自身の成果が評価され自信を持てたことを語っています。JA西三河のメンバーからは、若い学生の感性に驚きと期待の声が寄せられました。西尾市の市長も、情報の背景にある人の思いや感情を汲み取ることの大切さを強調し、この活動が意味のあるものになったことを喜びました。
まとめ
新ロゴがついた「赤美味」は、春に生産量を増やし、楽しみを提供します。店頭での販売に加え、ロゴやポスターにも目を向けていただければ嬉しいです。地域の学生たちの手によって生まれ変わった「赤美味」が、地域全体の活性化とともに成長していくことに期待が高まります。こうした取り組みが今後も続くことで、地域の魅力が一層伝わることを願っています。