株式会社ハイテクノの新社屋に描かれた壁画
壁画アートの専門会社である
OVER ALLsが、兵庫県神戸市にある株式会社
ハイテクノの新社屋に壁画を制作しました。制作されたのは1階エントランスと3階のファンクションルームの2面で、合計10日間をかけて完成しました。この壁画には、ハイテクノの歴史や未来に対する想いが込められています。
壁画に込めた歴史と未来への願い
ハイテクノの社長、
廣田氏は、創業者であるお父様から事業を受け継ぎ、会社の新たな挑戦としてハイテクノを立ち上げました。今回の壁画制作にあたっては、先代の苦労や想いを丁寧にヒアリングし、その中で「人生は思い出づくり」というテーマに辿り着きました。
3階ファンクションルーム — 意思決定の場の魅力
3階のファンクションルームは、ハイテクノにとって重要な意思決定が行われる空間です。ここには、廣田氏が「会社を続けてきた理由」と語る先代の後ろ姿が描かれています。この壁画では、先代が着用していたポロシャツをモチーフにし、その背中には創業期に使用されていた工具がデザインされています。先代の目線からは温かさと力強さが感じられ、会社の原点を思い起こさせる存在感を持っています。
1階エントランス — 次世代の希望を描く
1階エントランスエリアは、社屋に訪れるすべての人が最初に目にする場所であり、まさに「ウェルカムスペース」です。ここでの壁画制作には、ハイテクノの若手社員が中心となって議論を重ね、次世代のビジョンを表現しました。
彼らが選んだキーワードは「今のハイテクノを超える」であり、その象徴として、高校生が描かれています。描かれた高校生が身につけているアイテムには、ハイテクノの社員が使っている道具が隠されており、未来へ踏み出す若いエネルギーを表現しています。
制作を担当したOVER ALLsのアーティストたち
この作品は、OVER ALLsの代表である
赤澤岳人氏が企画・プロデュースを担当し、メインアーティストには「ART BATTLE JAPAN 2018」のチャンピオンである
山本勇気氏が名を連ねています。彼らは、依頼者との対話を重ねながら、企業の歴史や背景を徹底的に調査し、想いを浮き彫りにして壁画として表現しています。
過去の代表作には、エスコンフィールドHOKKAIDOでのダルビッシュ有選手と大谷翔平選手の壁画、福島の双葉町での「FUTABA Art District」などがあります。OVER ALLsは、ミューラルアートの力を通じて人々を表現者に変えていくことを目指しています。
まとめ
ハイテクノの新社屋に描かれた壁画は、単なるアートではなく、歴史や未来への想いが広がるクリエイティブな空間を生み出しています。今後もこのような活動を通じて、企業やそのメンバーのストーリーが表現されていくことを期待しています。