自動受付システム「スマート薬局」、福太郎での運用スタート
NeoX株式会社(東京・渋谷区)が、調剤薬局向けの自動受付システム「スマート薬局」のテスト運用を、株式会社くすりの福太郎(千葉・鎌ヶ谷市)と連携し、一部店舗で始めました。この新たなシステムは、患者がタブレット端末を使って受付を行うことで、従来の受付スタッフによる処方箋の受け取りや確認作業を自動化します。また、薬剤師の業務をさらにスムーズにするため、処方箋OCRシステム「薬師丸賢太」と連携し、患者情報の自動読取や入力支援も実現しています。
テスト運用で成果を確認
くすりの福太郎での運用開始から数日で以下のような成果が確認されました。タブレットによる受付操作時間が120秒から約60秒に短縮され、来局患者におけるタブレット利用率はなんと100%を達成しています。これにより、患者はスムーズな対応を受けられ、薬局スタッフの負担も軽減されることが期待されています。
背景とこのシステムの目的
近年、薬局業界での課題は深刻です。人材不足や業務の負担が増加している中、効率的な運営が求められています。「スマート薬局」は、受付業務を効率化することで、限られた人的リソースを有効活用し、業務改善と経営効果の最大化を目指しています。
代表取締役のコメント
株式会社くすりの福太郎の春田康行社長は、「当社は地域医療のDX化を通じて、より良い患者体験の実現に取り組んでいます。導入するスマート薬局システムは、受付業務の効率化だけでなく、薬剤師が患者との対話の時間を確保できるため、質の高い服薬指導が可能になります。また、高齢化が進む社会において、使いやすいシステムの導入は患者様の利便性向上にも寄与します」とコメントしました。
現場の様子を動画で紹介
テスト運用の様子を収めた動画が公開され、現場スタッフへのインタビューも実施されています。実際の操作性やスタッフのリアルな感想が見られる内容で、今後利用を検討している方々にも非常に参考となります。
今後の展開
今回のテスト運用を通じて、患者の利用状況やスタッフからのフィードバックをもとに機能の改善を行い、2025年5月からの本格導入を目指しています。NeoXは、この「スマート薬局」を通じて、調剤薬局の未来を支え、業界全体の業務効率化と患者体験の向上に貢献することを目指しています。
会社概要
NeoX株式会社
株式会社くすりの福太郎
- - 事業内容: ドラッグストア事業、調剤薬局事業
- - 公式URL: くすりの福太郎