心斎橋の最新ホテルが業務効率化を目指す
大阪の中心心斎橋エリアに位置する「HOTEL THE FLAG心斎橋」が、業務効率化に向けてShijiのプロパティマネジメントシステム(PMS)を導入しました。この選択は、特にインバウンド客を重視する同ホテルにとって、顧客満足度向上を狙った重要な一歩です。
フロント業務に注力する理由
同ホテルでは、宿泊客の99%が観光目的のインバウンド客であり、そのニーズに応えるためフロント業務にリソースを集中させています。開業以来、Tripadvisorでの大阪府内ランキングは第2位、Booking.comでは9.3点という高評価を維持。これらの評価はフロントスタッフのホスピタリティに支えられていると言えるでしょう。
しかし、顧客との接点であるフロント業務を強化する一方で、ミドルオフィスやバックオフィス業務が非効率では全体の運営が滞ってしまいます。そのため、ホテルではシステムの効率化が急務であると認識していました。
PMS導入の背景と目的
従来は外部に依存していたシステム業務をAI技術の進化を背景に徐々に自社で開発できるようになった「HOTEL THE FLAG心斎橋」は、業務の非効率を見つけ出し、システム化を促進するためにShijiのPMS導入を決定しました。このPMSはオープンAPIに基づくもので、柔軟な連携が可能。これにより、他のマイクロシステムとの統合が進むことが期待されています。
Shijiエンタープライズ・プラットフォームの特徴
Shijiが提供するこのPMSは、宿泊予約、顧客情報管理、会計処理など、幅広い業務を統合・管理します。その最大の特長は、APIファーストの設計思想です。これにより、ホテルが独自に開発したシステムとの連携が簡単になり、業務の効率化が実現します。また、データの加工や帳票出力の柔軟性も持ち合わせています。
「HOTEL THE FLAG心斎橋」の代表、信田光晴氏は、このPMS導入により業務が飛躍的に効率化され、人的リソースを有効に活用できると期待を寄せています。導入にあたっては、スピーディーな準備期間に現場責任者との密なコミュニケーションが行われ、スムーズな切り替えが実現しました。
導入後の展望と今後の取り組み
ShijiのPMSを導入した同ホテルは、さらに顧客サービスを向上させるための取り組みを継続していく予定です。将来的には、PMSのバージョンアップに伴い、システム化や効率化が進むことが期待されています。信田氏は、PMSを通じて限られた人的リソースを最大限に活用し、最高のホスピタリティを提供するための体制を整備していくことを明言しています。
HOTEL THE FLAG心斎橋の概要
「HOTEL THE FLAG心斎橋」は、162室を擁する全室完備のホテル。観光地へのアクセスの良さや多様なサービス提供が特徴で、多くの国から訪れる観光客に支持されています。旅行者がリラックスできる空間を提供し、今後もグローバルな視点を取り入れながらホスピタリティの向上に努めています。
心斎橋の新たな潮流を作り出す「HOTEL THE FLAG心斎橋」の今後に期待が寄せられています。