THIRDの資金調達
2020-08-27 14:00:06
不動産管理のDXを加速するTHIRDと大手企業の資金調達
株式会社THIRDの新たな一歩
株式会社THIRDは、不動産と建築業界の透明化を目指し、「管理ロイド」というAIを活用した不動産管理プラットフォームを展開しています。この度、同社は双日商業開発、東急不動産ホールディングス、森トラスト、東京建物、阪急阪神不動産といった企業から新株予約権付社債の引受に関する投資契約を締結しました。この資金調達は、管理ロイドのさらなる導入拡大や新たなAIサービスの開発に活用される見込です。
THIRDとは
2015年設立のTHIRDは、建築や不動産業界の業務を効率化するために、さまざまなITソリューションを提供してきました。特に、「管理ロイド」では、従来の手作業による業務の多くがAIを通じて自動化されており、業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。これによって、実績のある業務改善が期待されています。
不動産業界の課題と「管理ロイド」
不動産・建築業界は、長らく多重請負や紙ベースの報告書に依存してきました。このため、現場でのミスや非効率な作業が蔓延しており、そのコストは膨大です。しかし、THIRDの「管理ロイド」により、業務の約50%に及ぶ単純作業を自動化。一つのプラットフォームで、現場の管理業務を効率化することが可能となります。
実際に、「管理ロイド」は全国の不動産管理会社に導入されており、大手企業を含む30社を超える管理会社で2,800棟以上の実績があります。中には、業務の効率化が66%に達したケースもあります。
増大する維持管理コスト
さらに、現在日本中での建物維持管理に必要な費用は、将来的には約30兆円不足するという試算もあります。これにより、建物の維持管理費用を効率的に営業しなければ、社会的な課題になると言われています。「管理ロイド」は、この課題を解決する一端を担うことが期待されています。
パートナー企業の声
投資を行った企業各社もTHIRDとの共創を通じた新たな価値提供への期待を寄せています。 双日商業開発は、地域のお客様に貢献しつつ、新しい商業施設運営の模索を行ないます。東急不動産ホールディングスは、ライフスタイルの提案を行う中で事業のDX化を進める計画を掲げています。
森トラスト、東京建物、阪急阪神不動産のコメントも盛り込まれており、各社がTHIRDとの協力を深める中で、従来のビジネスモデルを見直し、新たな価値を生み出していく意気込みが伺えます。これらの企業は、THIRDの技術を活かすことで、自社の事業を革新していくことを目指しています。
今後の展望
THIRDは、引き続き「管理ロイド」の導入を進め、業務効率化を図るだけでなく、そこから得られるデータを基にした新しいAIサービスの開発にも取り組むとのことです。今後も、業界の透明化と進化を促進するために、新たな挑戦を続けていく方針です。社名にも示されている通り、業界の最前線で新たな未来を作り出すためのソリューションを提供していく企業として、THIRDの動きから目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
株式会社THIRD
- 住所
- 東京都新宿区四谷4-25-13濱庄ビル2階
- 電話番号
-
03-6274-8031