大学淘汰時代における教育の質向上を目指して
2025年10月17日(金)、京都のキャンパスプラザで開催予定のシンポジウム「危機の時代の大学経営2025」では、少子化の影響を受ける大学教育の新たな方向性が語られます。これが第13回目の開催となる本シンポジウムでは、注目のテーマが『大学淘汰の時代における「学生調査」と教育の質の向上』です。
企画の背後にある意図
近年、少子化が進行し、大学の経営環境は変化の波にさらされています。文部科学省はそうした現状を踏まえ、学生を中心に据えた教育の実現を目指しています。その一環として、2019年から試行を開始した「全国学生調査」が今年度から本格運用を開始します。この調査では学生のニーズや実態を正確に把握し、それをもとに教育内容の改善策を検討します。参加機関である国公立大学は、少子化の影響を受けた高等教育の実態をどのように捉え、どのように対応していくかが今後の鍵となります。
シンポジウムの意義
本シンポジウムの主な目的は、AI時代における大学教育の役割を再定義し、高等教育における質の向上を追求することです。講演者には、各界の権威が参加し、教育の質向上について意見を交わします。具体的には、金沢大学の学長和田隆志氏が「未来知」による社会貢献をテーマに基調講演を行い、同志社大学の八田英二氏が同校の良心教育の取り組みについて話します。
さらに文部科学省の課長補佐花田大作氏による「全国学生調査」の成果についての講演も予定されています。2040年に向けた大学の質向上に関する東京大学の教授両角亜希子氏の特別講演や、資産運用の重要性に関する松田裕視氏の講演も見逃せません。
パネルディスカッションと今後の展望
シンポジウムにはパネルディスカッションもあり、大学淘汰の時代における教育質の向上に関して専門家が論争します。モデレーターとして日本私立学校振興・共済事業団の元理事長河田悌一氏が登壇し、議論が深まります。また、富士フィルムビジネスイノベーションがデジタルマーケティング視点から大学広報戦略についてプレゼンテーションを行う予定です。
開催詳細
シンポジウムは2025年10月17日(金)13:20から17:50まで行われ、その後の18時からはレセプションとして名刺交換会も行います。会場は京都市下京区のキャンパスプラザ京都4階第2講義室で、参加は無料です。興味のある方はぜひWebから申し込むことができます。参加を希望される方は、特設サイトを確認してください。オンライン参加も可能です(ZOOMによる視聴)。
会社概要
本イベントは株式会社NPCコーポレーションが主催しています。同社は教育関連のメディア事業を展開し、大学の広報や資産運用をサポートしています。教育の未来が問われる今、大学としての役割を再確認し、学生の声を反映した教育が求められています。このシンポジウムを通じて新たな知見が得られることを期待しましょう。