BEENOS株式会社が発表した「越境EC×2024年上半期トピックス」によると、アニメや音楽、ゲームなどの日本のコンテンツに対する海外での消費動向が明らかになりました。特に、2024年上半期の期間にBuyeeを通じて集計されたデータを元に、国際的なトレンドが浮き彫りにされています。
発表会では、さまざまなジャンルでの消費の傾向が示され、特に「トレーディングカード」が最も多く購入されたカテゴリでした。トレーディングカードは国内外での人気が高まっており、その影響で商品の多様化と流通の増加が進んでいます。また、前年同期と比較して、アニメ・コミックグッズが大幅に伸びたとのこと。これは、動画配信サービスを通じて新たなファン層が生まれているためと見られています。
アニメ分野の人気作品
アニメ分野では、「鬼滅の刃柱稽古編」が最も人気となっており、特に20代を中心とした若者がアニメグッズを積極的に購入しています。クールジャパン戦略に基づく新たな取り組みが奏功し、アニメ文化が国際的に広がりを見せています。
音楽分野の動向
音楽では、アーティスト「Ado」が2024年上半期のトップアーティストとなりました。エリア別のデータでは、中高年層の男性がクラシックや洋楽を楽しむ傾向があり、若年層女性がJ-POPやK-POPを好むという二極化した市場が見えてきました。
ゲーム分野のトレンド
ゲームでは、「プロジェクトセカイカラフルステージ!feat 初音ミク」が特に人気で、主に30~40代の男性による買い物が活発です。レトロなゲーム機の人気も高まり、家庭用ゲームからモバイルゲームへと流れが見られます。
マンガと特撮の販売状況
マンガでは「ドラゴンボール」が根強い人気を誇り、特撮では「仮面ライダーガッチャード」と「ウルトラマン」が特に注目されています。これらの作品は、特に30代以下の男性ユーザーに支持されています。
食品やアートの需要
飲食物では、日本のウイスキーやお菓子が海外で好調で、中でもジャパニーズウイスキーが注目されています。アート分野では陶芸品が人気を集めており、特に東アジアでは配送料が安く、購入が増加しています。ファッションも取り上げられ、20代や30代の男女による特定の商品が支持を受けています。
今後の展望
BEENOSは、越境ECサービスでのデータを活用して、日本の商品が世界中に流通できるようサポートを続けています。新たなクールジャパン戦略に則り、日本の文化や商品を海外に届けるための仕組みを強化し、国際市場での競争力を高めるべく、この動きを加速していく方針です。これにより、日本が持つクリエイティブな領域がさらに広がり、海外の消費者にとってより身近な存在となることが期待されます。