銀座髙木ビルが受賞したグッドデザイン賞
東京都港区に位置する「銀座髙木ビル/SALON 91°」が、2024年度のグッドデザイン賞を受賞しました。このビルは、木造と鉄骨造のハイブリッド構造を採用し、地元の木材を使いながら、都市における木造建築の可能性を広げています。
プロジェクトの背景
株式会社髙木ビルが手掛けたこのプロジェクトは、オフィスビル、レジデンス、コワーキングスペースを融合した複合商業ビルです。特に注目すべきは、上層階9〜12Fの構造で、まるで銀座の街上空に浮かぶツリーハウスのような佇まいを持っています。東京都多摩産木材を使用した外壁は、地域循環型の木材利用の一例としても評価されています。
環境への配慮
木造部分は在来工法を応用しており、特殊な認定工法を使わずに設計されました。このアプローチにより、脱炭素社会の実現に向けた取り組みが強化されています。グッドデザイン賞の審査員からは、上層階の木構造が合理的な設計であると評され、低層階の木造化の難しさに挑戦しながらも達成した点が高く評価されました。
髙木ビルのビジョン
髙木秀邦代表取締役は、ビルの設計だけでなく、その運用やコミュニティの醸成にも挑戦していると話します。コロナ禍を経て、人々がより良い時間を過ごせる場所を提供することが目指されてきました。受賞は、このビジョンと挑戦が評価された証であり、地域社会に喜びを届けることができることに大きな喜びを感じていると述べています。
SALON 91°について
「銀座の泊まらないホテル」と称される「SALON 91°」は、髙木ビルの事業主体として、各ジャンルのプロフェッショナルたちとのコラボレーションによって運営されています。飲食やクリエイティブな空間を提供するこのプロジェクトは、銀座の新たな魅力を引き出しています。
グッドデザイン賞とは
1957年に創設されたグッドデザイン賞は、日本を代表するデザイン評価の制度であり、社会の問題解決をデザインを通じて図ることを目的としています。受賞したデザインは、特に日常生活において質の向上をもたらすことが期待されています。
今後の展望
髙木ビルは、次世代に向けた持続可能なビル運営の重要性を理解し、地域社会に根ざした価値を創造することを使命としています。これからも挑戦を続け、より多くの人々に愛される存在となることを目指して、さらなる発展を期待されています。