多重債務者相談強化キャンペーン2024が始動!課題解決に向けた新たな一歩
多重債務者相談強化キャンペーン2024が始まる
令和6年8月30日、金融庁は多重債務者相談強化キャンペーン2024を実施することを発表しました。このキャンペーンは、全国の地方公共団体や関連団体と連携し、深刻な社会問題である多重債務者の支援を強化する目的で行われます。
多重債務の現状と課題
多重債務は、多くの人々がいくつもの借入を抱え困難な状況に陥っている問題です。平成19年には多重債務問題改善プログラムが策定され、その後も各種対策が講じられてきました。貸金業法の改正により新たな多重債務者を減少させる努力はなされてきましたが、依然として多額の借入を抱える人々が相当数存在し、その状況は続いています。
キャンペーンの概要
2024年のキャンペーンは、9月から12月の間に実施されます。主催は多重債務者対策本部、日本弁護士連合会、日本司法書士会連合会、そして日本司法支援センター(法テラス)の4者であり、都道府県や商工会議所、中小企業団体と連携して行われます。
このキャンペーンでは、無料相談会を全国で開催し、消費者や事業者が必要なサポートを受けられるようにし、常設相談窓口の受付時間延長や電話相談の実施が予定されています。これにより、より多くの方々に手厚い支援を提供していくことが期待されています。
ギャンブル依存症との連携
また、令和2年に作成された相談マニュアルが改めて確認・提供され、ギャンブル依存症に関する相談拠点との連携も強化されます。多重債務はしばしばギャンブル依存と関連しており、両者の問題を総合的に捉えることで、より効果的な支援が可能となります。
コロナ影響への配慮
昨年から続く新型コロナウイルス感染症による経済的影響にも配慮がなされ、キャンペーンの実施においては、影響を受けた方々へのきめ細かな支援が行われます。これにより、より多くの方がサポートを受けられる環境が整います。
多重債務は個人の経済状況だけでなく、社会全体にも影響を及ぼす重大な課題です。より多くの人々がこのキャンペーンを通じて適切な支援を受けられることを期待しています。金融庁と関係団体が連携し、社会問題の解決へ向けた努力を重ねていくことが求められます。