駿台が新たに提供する大学受験コーチング検定の全貌
学校法人駿河台学園が、大学受験を目指す高校生を指導する教育者向けに「大学受験コーチング検定」を来年11月に開始します。この取り組みは、駿台が100年以上にわたって蓄積してきた受験指導のノウハウと最新のコーチング理論を融合させた新しい形の学習支援です。この検定を通じて、教育者は実践的なコーチング手法を体系的に学ぶことができ、現場での指導力を高めることが期待されています。
背景
大学入試は、年々複雑化しており、教育現場では指導者がその対応に苦慮しています。従来は科目学習に力を入れていた教育者も多いですが、実際の受験結果を改善するためには、学生のモチベーションを高めたり、効果的な学習法を教えることが重要です。加えて、正確な入試知識を持った上での進路指導も不可欠です。しかし、指導者たちは日々の業務に追われ、個々に学びを深める時間を持つことが難しいのが実情です。これに対して、駿台はこの「大学受験コーチング検定」を通じて、システマティックに受験指導の技術を習得できる場を提供することを決意しました。
サービスの構成
本検定は、3つの主要な技能を習得することを目指しています。1つ目は「生徒の学習意欲を向上させる手法」、2つ目は「受験勉強の効果的な進め方」、3つ目が「最新の大学入試に関する知識」です。受講者は、指導経験年数に応じて段階的にスキルを習得できるよう、4段階のレベルに分かれた構成となっており、入門編から応用編まで用意されています。
検定内容は、全てWeb上での完結が可能です。スタートは「映像視聴」と「確認テスト」で、それに続く形で総まとめとなる「修了試験」が待っています。修了試験に合格した受講者には「修了証」が発行され、さらに詳細なテキストがPDF形式で提供されます。このテキストは、教育現場での指導に役立つ実践的な辞書として活用することができます。
また、多くの学習塾では大学生のアルバイトが生徒指導を行っているケースが見受けられます。そのため、アルバイト向けの研修メニューも検討されているとのことです。
サービス開始日と申込み方法
「大学受験コーチング検定」は、2024年11月からのサービス提供を予定しています。申し込みは専用のホームページで行うことができ、関連情報は11月1日から公開されます。団体での受験を考える教育機関には、法人営業担当を介しての申し込みも受付けられるとしています。
専用ホームページは以下のURLです:
https://sundai-coach.jp
駿河台学園の概要
駿河台学園は、1918年に設立され、多様な教育サービスを展開しています。学園の理事長は山﨑良子氏で、東京都千代田区を本部として、進学指導教育や実務専門教育、高校・大学サポート事業などを行っています。
株式会社 Diversity Study
Diversity Studyは、2023年に設立された新しい法人で、IT教育事業やライセンスチェーン事業に取り組んでいます。代表取締役の山畔清明氏が率いるこの会社は、今後の教育界にもインパクトをもたらす存在として注目されています。
この新しい検定サービスが、教育界でどのような変化をもたらすのか、今から期待が高まります。