文部科学省が示す助成資金運用指針の検証結果と今後の方向性
文部科学省の助成資金運用の指針について
2023年10月8日、文部科学省において「助成資金運用が長期的な観点から安全かつ効率的に行われるための基本的な指針」の検証に関する有識者会議が開催されました。本会議では、助成金の運用に関する指針が適切に機能しているかどうかの検証が目的とされ、特にレファレンス・ポートフォリオの分析結果に焦点が当てられました。
会議の概要と開催日時
会議はオンラインで行われ、参加者には文部科学省の専門家や委員が名を連ねました。座長には川北英隆委員が就任し、加藤康之委員、津金眞理子委員、徳島勝幸委員、西出勝正委員、野村亜紀子委員が出席しました。会議は16時30分から17時30分までの予定で実施されました。
議題とレファレンス・ポートフォリオの検証結果
会議の主な議題は、株式会社野村総合研究所が提出した2023年度のレファレンス・ポートフォリオの検証結果でした。この結果を受けて議論が行われ、レファレンス・ポートフォリオのリスクと期待されるリターンの値は、前年度の結果とほとんど変わらないことが確認されました。
また、2024年1月頃に内閣府から公表予定の「中長期の経済財政に関する試算」で計算される物価上昇率をもとに、今後25年間の見通しに基づきレファレンス・ポートフォリオに特段の変更は必要ないという結論に至りました。
助成資金運用の基本指針の現状
ここでの検証結果からは、レファレンス・ポートフォリオ以外においても、助成資金運用の基本指針において変更が必要とされる内容はないことが確認され、現行の指針が機能していることがうかがえます。これにより、今後も安定的かつ効率的な助成資金の運用が進められる見通しとなりました。
最後に
このような会議は、文部科学省が助成資金を適切に運用し、研究や教育の発展を支えていくために非常に重要な役割を果たしています。参加者は今後も投資環境の変化に柔軟に対応し、より良い運用を目指す姿勢を確認し合いました。今後の進展にも注目が集まります。
もしご質問がある場合は、文部科学省研究振興局大学研究基盤整備課資金運用企画室にお問い合わせください。
電話番号:03-5253-4111(内線3863)