小豆島でのあたらしい取り組み
2023年9月9日、香川県・小豆島の土庄町で、「ごまのみらい小豆島プロジェクト」を通じて初めてのフィールドワークが行われました。このイベントは、1858年に創業のかどや製油株式会社が主催し、地域の活性化を目的として小学生たちに「ごま」の成り立ちを学んでもらうことを目的としています。
プロジェクトの背景と目的
かどや製油は、創業地である小豆島に根ざしたプロジェクトを立ち上げました。小豆島は独自の文化と美味しい特産品が豊富ですが、地域づくりや産業振興が求められています。そこで、地元の土庄町と連携し、「ごまでつながる持続可能な島」を目指すこのプロジェクトは、小豆島の未来を担う子どもたちに地元産業への理解を深めてもらい、将来的な地域の発展に寄与することを狙いとしています。
フィールドワークの内容
当日は、土庄小学校の3年生78人が参加。子どもたちはまず、ごまの畑で収穫体験をしました。イベントは、かどや製油の井尻取締役による「小豆島では多くの食品が作られています」という挨拶からスタートしました。元気な「よろしくお願いします!」という声が響く中、農業普及センターの清田さんがごまの収穫のコツを説明。
「ごまの実を逆さまに持って、そっと手のひらに乗せましょう」という指示に、子どもたちは興味津々。初めてのごまの実とのふれあいに、たくさんの質問が飛び交いました。また、収穫したごまの実からごまの種をふるい出す「唐箕かけ」の実演も行われ、子どもたちはその過程に驚きと興奮を隠せない様子でした。
収穫後の学び
ごま畑での体験が終わった後、かどや製油の小豆島工場に移動し、工場見学を実施。ここではごま油の歴史や製造プロセスについて学び、子どもたちは真剣に話に耳を傾けました。このような実践的な体験を通じて、自分たちが食べるものがどのように作られ、どれほど大切な作業が行われているのかを肌で感じ取ったことでしょう。
地域への影響
「ごまのみらい小豆島プロジェクト」は今後も定期的に活動を続け、地域の産業振興や遊休地の活用、さらには過疎化の進む地域の活性化に繋げていく方針です。地域農業の生産性向上を目指すだけでなく、次世代を担う子どもたちにとっても貴重な学びの場を提供。これにより、地域の未来を共に創造する意義を伝えていくことに力を入れます。
結論
このプロジェクトは、単にごまの栽培に関する知識を教えるだけでなく、地域のアイデンティティや未来を考える大切なきっかけとなります。“ごま”を通じて笑顔を届けるかどや製油の挑戦は、地域全体に広がりをもたらすことでしょう。小豆島から生まれる新たな物語に、目が離せません。