ビフィズス菌BB536による老化速度の減速
最近、森永乳業が株式会社Rhelixaとの共同研究により実施した臨床試験が、ビフィズス菌BB536を含むヨーグルトの摂取が老化の進行速度を減速させる可能性を示す結果を発表しました。この研究成果は、科学雑誌『Aging』に掲載され、国内における抗老化研究の新しい地平を切り開くものです。
エピクロック®共創プロジェクトの概要
株式会社Rhelixaは「老いを恐れない社会の実現」を目指し、DNAメチル化情報を活用して生物学的年齢や老化速度を算出する「エピジェネティック・クロック」という技術を展開しています。これにより、身体や細胞の老化具合を定量的に評価し、抗老化へのアプローチをサポートしています。
特に、同社が開発した「EpiclockAge」や、日本人参照データベース「エピクロック®DB」は、研究の独自性を際立たせています。「エピクロック®共創プロジェクト」では、食品、化粧品、製薬の各企業と連携し、抗老化製品のエビデンスを構築しようとしています。
臨床試験の詳細
今回の試験では、健康な参加者を対象に、ビフィズス菌BB536を含むプレーンヨーグルトを1日100g摂取する食事指導と、ウォーキングなどの運動指導が行われました。このプログラムは3か月間実施され、参加者の血液から得られたDNAメチル化情報をもとに、「DunedinPACE」と呼ばれる指標を用いて老化の進行速度を評価しました。
試験の結果、老化の進行速度が約2.3%の減少が観察されました。この効果は、米国でのカロリー制限に関連する研究結果と同程度のものであり、品質の高い介入が有意な影響を及ぼすことを示しています。
加えて、BMIや運動頻度との関連性は見られず、これはビフィズス菌BB536の摂取および美食生活と運動の見直しといった、複合的なアプローチが必要であることを示唆しています。
重要な研究成果の意義
この研究は、日本において食品による老化速度の抑制が実証された初の事例であり、その影響は今後多様な分野に広がると期待されます。企業間の協力によって得られたこの知見は、抗老化市場の育成や新たなサービスの提供に向けた重要なエビデンスとなることでしょう。
今後の展望
森永乳業とRhelixaは、今後も共同研究を進め、単なる研究成果の創出に終わらず、研究を社会に実装するための取り組みを支え、抗老化市場の発展を実現することを目指しています。数ヶ月の努力がもたらす健康への影響は計り知れず、老化を恐れない未来の実現に向けた一歩となるでしょう。
このプロジェクトの成功が新しい抗老化戦略の基盤となり、多くの人々が健康的な生活を送る手助けとなることを願っています。