Applied Nanotek、革新の3Dプリンタ建築技術を発表
Applied Nanotek(アプライド・ナノテック)は、独自の3Dプリンタ建築技術を用いた事業展開を東南アジアおよび中東市場において本格的に開始することを発表しました。この技術は、環境保護を考慮しながら地元の資材や人材を最大限活用することで、持続可能な建築に向けた新たな一歩となります。
ボルネオ島の公共施設プロジェクト
プロジェクトの一環として、ボルネオ島では50人収容可能な礼拝室や公共トイレを含む公共施設の建設が進められています。これらの施設は、有機的なデザインが特徴で、曲線を取り入れた美しい形状が魅力です。また、太陽光発電や雨水の再利用システムが導入されており、開催される施設の電力を100%再生可能エネルギーで賄うことが可能になります。このプロジェクトは、地域経済の活性化に加え、持続的な社会の実現にも貢献することを目指しています。
公共トイレの建設は、高さ2.5m、面積88平方メートルで、約1ヶ月の施工期間を経て2024年12月に完成予定です。また、礼拝室と中庭についても2025年1月には壁面のプリントが完了する見込みです。
インドネシアのバタム島での住宅開発
一方、インドネシア・バタム島では低所得者向けの住宅開発プロジェクトが本格化しています。このプロジェクトでは、478戸の住宅を8ヘクタールの敷地に建設する計画があり、2024年12月から工事が始まる予定です。
さらに、現在2軒のパイロットプロジェクトが進行中で、全体の完成予定は2027年を見込んでいます。従来のブロック積上げ工法と同等のコストで、さまざまな住宅仕様を提供できるため、短期間での施工が可能である点が大きな魅力です。
中東での住宅開発プロジェクト
中東においても、200戸規模の住宅開発プロジェクトが進行中です。このパイロット版の建築プロジェクトは、地域に根ざしたニーズを反映した形で進められています。
Applied Nanotekの3Dプリンタ技術の特長
Applied Nanotekの3Dプリンタは、コスト削減や工期短縮、品質の安定化が可能です。
- - 低コスト: 地元調達のセメントと素材を利用し、現地の気候に適した3Dプリンタ用のコンクリートを生成。
- - 工期短縮: 従来工法と比べ最大85%の工期削減を実現。
- - 省人化: 施工に必要な人員はわずか2〜3名で済むため、効率的な作業が可能です。
今後の展望
また、Applied Nanotekは日本国内での事業展開も計画しており、2025年中にはパイロットプロジェクトを開始する意向です。高齢化が進む建築業界に新たなソリューションを提供することが目的であり、3Dプリンタ技術は労働力不足や工期およびコスト削減といった課題解決につながると期待されています。
新たな可能性を切り拓くこの革新技術をともに広げていく企業との連携を求めているため、建設業界の未来を築く志を持つパートナーからの問い合わせをお待ちしております。
会社情報
- - 会社名: Applied Nanotek Japan株式会社
- - 代表者: 浅見 潤
- - 所在地: 東京都千代田区三番町24-25 三番町TYプラザ 4F
- - 設立: 2020年
詳しくは
公式サイトをご覧ください。