株式会社MEDEMILが採択された重要な研究
株式会社MEDEMIL(メデミル)は、2024年10月1日から始まる「神戸ライフサイエンスギャップファンド補助金」に採択されたことを発表しました。この補助金は、同社が開発した眼球運動解析を利用して、高齢者の自動車運転能力に関するPoC(Proof of Concept)研究を促進するためのものです。
研究の概要
MEDEMILが取り組むこの研究は、東京医科大学、兵庫県警察、神戸市、そして神戸医療産業都市推進機構と連携し、後期高齢者を含む地域住民を対象としたものです。目的としては、高齢者の自動車運転能力と運転中の交通事故リスク、さらには眼球運動との関係性を明らかにし、運転安全向上に向けたエビデンスの強化を図ることにあります。
具体的には、補助金の上限400万円を活用し、2024年10月1日から2025年9月末日までの1年間、広範囲な研究を実施します。この研究は、地域に根ざした取り組みとして特に重要であり、地域住民の安全に直結する活動の一環です。
眼で診る健康への挑戦
MEDEMILは、企業として「眼で診る健康、目で見る未来」をコンセプトに掲げており、眼球運動解析技術の研究開発を通じて、全ての人々の健康に寄与することを目指しています。近年、急増している高齢者の交通事故は社会問題となっており、それを解決するための技術的アプローチが求められています。
PoC研究とその重要性
PoC(プルーフ・オブ・コンセプト)研究は、新しいアイデアや技術の実現可能性を検証する重要なプロセスです。本研究では、高齢者の運転能力を測定することで、いかに安全に運転できるか、また運転中の危険要因をどう排除できるかという知見を得ることが期待されています。
具体的な取り組み内容
実際の研究では、最新の眼球運動解析装置 MEDEMIL Drive™を用いて、対象者の運転時の視点や反応時間を測定します。そのデータを基に、運転能力の向上や安全性を図るための新たな指針を見出す予定です。
共同研究機関との協力により、地域特有のニーズにも応えられるノウハウを積み重ねていく考えです。このように地域と企業が手を取り合うことによって、社会全体の安全性を高めることができるとしています。
株式会社MEDEMILの紹介
MEDEMILは、2023年3月に東京医科大学から分化したスタートアップ企業で、所在地は東京都新宿区です。眼球運動解析に特化したアプローチで、健康促進に寄与する事業開発を行っています。詳細は公式サイト【https://medemil.co.jp】で確認できます。
今後の研究の進展に期待が寄せられる中、MEDEMILの取り組みが地域の安全を守る一助となることに注目が集まっています。