岡野バルブ製造とLiberawareの資本業務提携
福岡県北九州市に本社を構える岡野バルブ製造株式会社が、千葉県千葉市に本社のある国産ドローン企業、株式会社Liberawareと資本業務提携を始めることを発表しました。2024年9月20日から正式にスタートするこの提携は、プラント設備の管理や点検をより効率的に行うための新しいサービスの提供を目指しています。
共同の背景と進展
岡野バルブ製造は、発電所向けの高温高圧バルブの製造・メンテナンスに特化した企業であり、これまでも福島第一原子力発電所での設備調査などでLiberawareと協力関係にありました。提携を通じて、両社は電力業界だけでなく、幅広い分野でのプラント設備のDXを推進する考えです。特に、Liberawareが開発した小型ドローン「IBIS2」を活用することで、効率的な点検作業を実現します。
目指すは社会インフラの革新
岡野バルブ製造は、装置産業の革新をキーワードに、プラント設備のDXを実現するための取り組みを続けてきました。今回の提携により、国内のインフラやプラントの老朽化といった社会問題に対し、ドローン技術を活用した点検ソリューションを提供することを目指しています。これにより、顧客の多様なニーズにも柔軟に対応し、より安全な社会への貢献を果たしていく考えです。
今後の展望
Liberawareは、プラント内部における高所や狭所、暗所などの点検技術に強みを持っており、収集したデータを基に3Dモデリングを行うといったサービスも展開しています。この技術を活かし、岡野バルブ製造はより多くの顧客に対して効果的な設備点検ソリューションを提案していく予定です。さらに中長期的には両社の技術を融合し、ドローンの共同開発も計画されています。
会社紹介
岡野バルブ製造は1926年の創業以来、発電プラント用の高温高圧バルブの製造から保守まで幅広いサービスを展開してきました。時代の流れに応じ、新たな技術やクリエイティブな発想を取り入れながら、より良い製品を届けることを大切にしています。
Liberawareは、屋内空間向けの特化型ドローン開発を行っており、映像データを解析して安全な社会作りを目指しています。ドローン技術の進化を通じて、企業と地域社会の発展を支える役割を果たしています。
この新たな提携により、プラント設備のDXを進めつつ、安全で安心な社会の実現を見据えたサービスが期待されています。