日本運輸が実現した次世代物流自動化の最前線
日本運輸株式会社が、同社の太田インター営業所で次世代の部品供給ロボット倉庫を構築しました。この倉庫は、Mujinが開発した統合型オートメーションプラットフォーム「MujinOS」に基づいており、従来の人手に頼るオペレーションを刷新し、効率化と自動化を実現しています。近年、多品種少ロット生産のニーズが高まる中、同社はその課題に挑んでいるのです。
1. 物流業界の変化と日本運輸の取り組み
関東圏の完成車メーカーでは、製品サイクルの短縮とニーズの多様化が進み、従来の大量生産モデルから多品種少ロット生産への転換が進んでいます。この変化は、部品供給の現場にも影響を与えています。日本運輸も例外ではなく、サプライヤーから集める部品ピッキング作業が、従来は人手に依存していたため、速やかな対応が求められていました。
このような背景の中、日本運輸はMujinと提携し、物流の自動化とデジタル化に挑戦しました。具体的には、重筋作業の自動化、ピッキング作業のデジタル化、そしてデジタルツインの概念を取り入れた新たな物流オペレーションが採用されています。
2. 日本運輸の物流DXの革新
97種の製品を品種別に自動補充
日本運輸の倉庫では、97種類の製品に対応するため、通い箱デパレタイズ/パレタイズロボットとAGV(自動搬送車)を導入しています。これにより、求められる高精度なピッキング作業が自動化され、製品がミリ単位で正確に仕分けられます。また、AGVは製品の搬送だけでなく、空箱の回収も自動化しています。このシステムによって、従来の人手に依存していた繁雑な作業が大幅に軽減されました。
ポカミスを排除するデジタル支援
部品ピッキングでは、デジタルピッキングシステム(DPS)とプロジェクションピッキングシステム(PPS)を用いて作業者をサポートしています。これにより、作業者はデジタルな指示に従い、必要な部品を正確に識別することが可能になり、ミスが減少しています。
デジタルツインで工程全体を統合制御
MujinOSを通じて、すべての工程が生産計画に連動した形で統合管理されています。倉庫全体をデジタルツイン上で可視化し、稼働データを元に運用の改善やリモートメンテナンスを実現。これにより、柔軟な生産基盤を構築しています。
3. 期待される成果
この取り組みにより、日本運輸は以下の成果を期待しています。
- - 属人作業のデジタル化: 補充の数や優先順位をシステム化し、標準化を図ります。
- - 作業負荷の軽減: 重い通い箱の仕分けと搬送をロボットが担うことで、作業環境が安全かつ負担の少ないものになります。
- - 誤投入の防止: デジタル支援によって高品質なピッキングが実現し、誤投入のリスクが軽減します。
- - 省スペース化とコスト削減: 費用効率の高いツールチェンジャーの導入により、設備投資を削減します。
一丸となった改革の成果
日本運輸の取組みは、経営者と現場を巻き込んだ一体感の結果です。これからの事業競争力を高めるため、Mujinも引き続き日本運輸をサポートしていく考えです。
4. MujinOSについて
MujinOSは、ロボット、AGV、保管システムなどを統合的に制御するプラットフォームです。柔軟な生産現場に対応するための多機能性を有しており、製造業のDXを推進するための基盤となる技術です。
日本運輸とMujinの協力によって生まれた新しい物流の形は、多品種少ロットの時代において、業界のスタンダードを変える可能性を秘めています。