公園で進化する健康インフラ
昨今、女性の社会進出が進む中で、特に女性特有の健康課題がその進展にとって大きな障壁となっていることは、社会のあらゆる分野での課題として浮上しています。しかし、内閣府が推進する「フェムテックの活用」は、こうした課題解決に向けた明るい兆しを示しています。この流れを受けて、本記事では公園を舞台に実施された実証事業の取り組みをご紹介します。
実証事業の背景と目的
実証事業は、女性特有の健康課題を取り上げ、それに対する製品やサービスへの理解を深めることを目的としています。初回では、「女性が働きやすくなる環境」を整えるため、職場の設計や組織の仕組みを見直す機会も提供されました。また、実際にフェムテック関連商品を取り扱う企業による開発秘話や体験談を通じて、女性の健康に対する無理解や誤解を払拭することが狙いです。
公園を選んだ理由
公園は、ただのレクリエーションの場ではなく、ウォーキングやランニングをする人々にとって健康を意識する場でもあります。このような理由から、地域住民が安心して利用できる空間としての価値が再評価されています。しかし、老朽化した遊具や、花火やバーベキューによる騒音問題など、公園の役割は縮小しつつあるのも事実です。そこで、新たな健康インフラとしての機能を見直すために、公園を実証の場に選んだのです。
実証事業の詳細
第1回
- - 日時:2025年1月25日(土)14時~16時
- - 場所:大宮交通公園 コミュニティルーム
京都府京都市北区大宮西脇台町17−1
- - 内容:パネルディスカッション、お点前パフォーマンス、グループワーク、フェムテックプロダクトの展示
- - 参加者:約30名
第1回は、健康に関する議論を深める良い機会となりました。参加者の多くが、健康についての意識を新たにするきっかけを得たと回答しました。
第2回
- - 日時:2025年3月1日(土)14時~16時
- - 場所:大宮交通公園 コミュニティルーム
京都府京都市北区大宮西脇台町17−1
- - 内容:パネルディスカッション、簡易検査メーカーによるディスカッション、検査デモンストレーション、展示・即売会
- - 参加者:約20名
第2回では、多種多様な分野の専門家の話を通じて、新しい知識を得る貴重なチャンスを提供しました。特に、乳がんに関する知識が深まったとの声も多くありました。
株式会社100(ワンダブルオー)について
この取り組みを推進する株式会社100は、「1億総健幸社会」をビジョンに掲げ、さまざまなwell-beingの体験を提供することに注力しています。これからも健康寿命を延ばす活動を展開し、新たなヘルスケア産業の創出に寄与していく予定です。ビジョンの実現に向け、地域社会や企業との連携を深め、持続可能な健康インフラの整備に尽力しています。
今後もこのような取り組みを通じて、地域住民の健康意識を高めると共に、新たな健康の価値を創造していくことが期待されています。