PRP療法提携
2022-11-10 06:30:01
AdipoSeedsとH.U.セルズがPRP療法で提携し再生医療の発展を支援
新たな再生医療の扉を開くAdipoSeedsとH.U.セルズの提携
再生医療の発展に向けた大きな一歩が、慶應義塾大学発ベンチャーの株式会社AdipoSeedsと、品質試験受託や受託製造を手掛けるH.U.セルズ株式会社の間での基本合意書締結によって実現しました。本提携は、PRP(多血小板血漿)療法に関連する受託事業の立ち上げを目的としており、今後の医療現場において重要な役割を果たすことが期待されます。
AdipoSeedsの役割
AdipoSeeds社は、「脂肪から血小板をつくり、新しい血液の流れを創る」というミッションのもと、再生医療の現場で使用される多機能血小板(ASCL-PLC)の商業化を進めています。同社は、廃棄予定の脂肪から安全で医療応用可能な血小板製剤を供給することによって、少子高齢化社会で急増する血小板不足という課題に取り組んでいます。さらに、AdipoSeedsは「脂肪組織由来の血小板を用いた再生医療の実現」を目指し、献血に依存しない血小板製剤の実用化にも努めています。
H.U.セルズの技術基盤
一方、H.U.セルズは、臨床検査薬事業や検査・関連サービス事業を展開しており、細胞培養加工施設などの医療機関とのネットワークを持っています。この豊富なリソースを活用し、AdipoSeedsの研究成果や技術基盤と融合させることで、独自性の高いPRPを提供することを目指しています。
PRP療法の重要性
PRP療法は、血小板が持つ組織修復能力を活かした再生医療技術の一つで、整形外科分野で特にスポーツ障害や難治性の皮膚潰瘍、やけどなどへの応用が進んでいます。しかし、血小板の調製には個体差が大きく、標準化が難しいという課題も抱えています。そこで、AdipoSeedsの技術を活かし、PRP療法の課題を解決することで、高品質なPRPの提供を実現していくことが求められています。
今後の展開
この新しい事業は、2023年7月からサービスを開始する計画です。患者自身の血液をもとにした自由診療によるPRP療法からスタートし、医療機関に新たな治療方法を提供することで、再生医療の普及に貢献することを目指します。AdipoSeedsとH.U.セルズの協力が、再生医療分野での革新を促進し、患者にとって選択肢を広げることとなるでしょう。
おわりに
AdipoSeedsとH.U.セルズの提携は、再生医療分野の未来を変える可能性を秘めた取り組みです。これにより、より安全で効果的な治療方法が広がり、多くの患者の生活の質を向上させることが期待されます。
会社情報
- 会社名
-
株式会社AdipoSeeds
- 住所
- 東京都港区三田1-4-28三田国際ビル10階
- 電話番号
-
03-3451-0730