貝に沼る特別展
2024-12-05 16:22:50

大阪市立自然史博物館で特別展「貝に沼る」が開催!貝類学300年の歴史を学ぼう

大阪の魅力が詰まった特別展「貝に沼る —日本の貝類学研究300年史—」が、2025年2月22日から5月6日まで大阪市立自然史博物館で開催されます。この展覧会では、日本を含む世界中から集めた多様な貝類の魅力を紹介し、300年にわたる貝類学の発展の歴史にさまざまな角度からスポットライトを当てます。

江戸時代の貝の魅力


本特別展は、江戸時代の日本に焦点を当て、貝類学がどのように本草学として発展してきたのかを解き明かします。この時代、大坂の町人学者である木村蒹葭堂や博物家の堀田龍之助の絶妙な貝類標本が展示され、その時代の研究者たちが貝に注いだ情熱を体感できます。

特に、木村蒹葭堂の貝石標本や、堀田龍之助が収集した貝類の標本は、当時の貝類研究の礎を築いた貴重な資料です。彼らがどのように貝を収集し、分類していたのかを示す資料として、訪れる人々に新たな洞察を与えるでしょう。

近代化に根ざした貝類学


明治時代になると、西洋から近代科学が日本に流入し、貝類学は大きな変革を迎えます。この特別展では平瀬與一郎や黒田徳米といったキーパーソンたちの活動や彼らが行った研究により、貝類学の国際的な展開を見ていきます。特に、平瀬與一郎が手がけた貝類図鑑「貝千種」の原画や版木も展示され、その美しさと学術的意義が訪れる人々を魅了します。

戦後の貝類学の広がり


特別展はさらに、戦後の貝類学の普及へと焦点を当てます。水産業と公衆衛生における貝類学の影響を深堀りし、御木本幸吉による真珠養殖の歴史やアマチュアコレクターの活動も紹介されます。これによって貝類の採集や標本作りがどのように一般の人々へと広がっていったかのストーリーが展開されます。

最新技術による研究の現場


現代の貝類学では、新たな技術がもたらす影響が顕著です。フォトグラメトリやDNA解析など、最新の研究技術に基づいた貝類の分析法の成果も紹介される予定です。これにより、貝類の系統や生態について新たに分かることが期待されています。さらに、貝類の保全や外来生物問題についても取り上げられ、今後の研究が持つ課題や展望を知ることができます。

イベントと体験


この特別展では、一般公開に先立ってプレス内覧会を開催し、その後、特別講演会やギャラリートークなどの関連イベントも予定されています。貝類学に興味を持った方には、たくさんの学びの場が用意されています。

貝について新たな理解を深め、自らの目を通して貝類の魅力に触れる機会となることでしょう。自然史博物館での貝類学展は、ただの観覧にとどまらない、深い体験となることを目指しています。ぜひ足を運んでみてください。


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会社情報

会社名
地方独立行政法人大阪市博物館機構
住所
大阪府大阪市中央区大手前4丁目1番32号大阪歴史博物館内4階
電話番号
06-6940-4330

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