アイシティと昭島市、環境保全の新たな一歩
2025年3月3日、東京都昭島市とアイシティを運営するHOYA株式会社アイケアカンパニーが協定を締結しました。この協定は、使い捨てコンタクトレンズの空ケースを回収することを目的とし、両者の環境保全に対する強い意志が融合した成果です。
協定の背景
この取り組みは、昭島市が掲げる「気候危機を乗り越え、美しい水と緑を将来の世代に」というビジョンと、アイシティの「ecoプロジェクト」が目指す循環型社会の構築が相まって実現したものです。具体的には、使い捨てコンタクトレンズの空ケース回収を通じてプラスチックごみを削減し、市民に資源再生の重要性を啓発することが狙いです。
協定の内容
協定の柱となるのは、以下の簡潔な役割分担です。
- 事業の周知・適正排出の広報活動。
- 回収した空ケースの収集と運搬。
- 回収資源の管理。
回収の拠点は昭島市環境コミュニケーションセンターと昭島市役所1階で行われ、具体的な問い合わせは昭島市環境部ごみ対策課にて受け付けています。
アイシティecoプロジェクトの詳細
「アイシティ ecoプロジェクト」は、全国各地に設置された専用ボックスを介して、リサイクルが可能な空ケースを回収する大規模な活動です。2010年からこのプロジェクトはスタートし、現在では全国のアイシティ店舗に加え、支援を受けた自治体や企業、学校に計6,890箇所に及ぶボックスが設置されています。目的は環境保全だけではなく、障がい者の自立・就労支援や日本アイバンク協会への寄付につなげることでもあります。
成果と今後の展望
15年間の活動を通じて、アイシティは累計731.55トン、つまり約7億3,100万個の空ケースを回収しました。この結果、累計で2,019.07トンの二酸化炭素削減に貢献し、寄付金額は16,408,968円に達しています。しかし、毎年約3,600トンの空ケースがまだゴミとして廃棄されているため、今後もさらなる協力を呼びかけ、活動を拡大していくとのことです。
参加団体の現状
2025年1月時点で、活動に参加している団体の数は驚異的で、学校が3,102校、企業が1,201社、自治体が381です。この規模の中で、地域社会を巻き込んでいくことは、多様な層からの支持を得るためにも重要です。アイシティは、引き続き回収活動への協力団体を求めています。
HOYA株式会社アイケアカンパニーについて
HOYAは「ライフケア」や「情報・通信」など多岐にわたる分野で世界トップレベルのシェアを誇ります。「アイシティ」は、その主要事業の一つであり、2025年3月1日現在、368店舗を展開しています。
この新たな協定を通じて、アイシティは地域社会へ持続可能な未来に向けた道を示す一歩を踏み出しました。環境への意識が高まる中、今後の活動から目が離せません。