食品ロスを減らす新たなプロジェクト「THE GREEN TABLE」が始動！

クラダシが始めた「THE GREEN TABLE」プロジェクト

株式会社クラダシは、食品ロスの削減を目指し、新しいプロジェクト「THE GREEN TABLE」を立ち上げました。これは、未利用な素材を活用し、新たな商品を開発する取り組みです。特に、食品加工の過程で生じる残渣や規格外野菜を起用し、環境負荷を減少させることを目的としています。

プロジェクトの背景

環境省によると、日本国内では毎年472万トンもの食品ロスが発生しています。一方で、農林水産省の推計では、食品由来の廃棄物は約2,232万トンに達しており、その中の約1,760万トンが未利用の状態で廃棄されています。この「かくれフードロス」に注目したクラダシは、これまでの顕在化したロスの削減から、新たに隠れた問題に取り組むことが求められています。

クラダシは、「ソーシャルグッドカンパニー」を掲げ、持続可能な社会を目指しています。その中で、「THE GREEN TABLE」プロジェクトは、未利用素材を使用した新たなフードブランドを立ち上げることで、さらなるフードロス削減に寄与することを目指しています。

プロジェクトの具体的な取り組み

「THE GREEN TABLE」では、日本酒の絞り粕やワインの澱（おり）などの「かくれフードロス」を新たな素材として活用し、さまざまな食のブランド展開が行われます。このプロジェクトは、農林水産省が実施する「令和6年度食品ロス削減緊急対策事業」の一環として推進されます。

第一弾「GREEN DOLCE」の誕生

このプロジェクトの第一弾として、「GREEN DOLCE」というスイーツブランドが登場します。このブランドでは、かくれフードロスを活かしたユニークなスイーツを展開する予定で、5月22日から数量限定で予約販売を開始するとのことです。特に注目されるのは、栄養価が高くスーパーフードとも呼ばれる酒粕や、ワインの製造過程で発生する澱（おり）を素材として使用することです。

利用される未利用素材

- 酒粕：清酒製造過程で残る搾りかすで、年間136トンの酒粕が生じ、その多くが販売に至らず未利用となほ宿存する。
- ワインの澱（おり）：ワイン醸造中に発生し、有害な影響を及ぼす可能性のある沈殿物で、年間約2,500kg~3,000kgが廃棄されている。

この新しいパートナーシップでは、経験豊富なパティシエたちが手がける新たなスイーツが誕生します。彼らは、国内外のコンクールで受賞歴のあるシェフたちであり、その技術力と創造性が期待されています。

クラダシの取り組みと未来

今後、クラダシは「THE GREEN TABLE」プロジェクトを通じて、未利用素材に新たな価値を見出し、持続可能な社会の実現へ向けたイノベーションを進めていく予定です。また、オンラインのソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を通じて、フードロスを削減しながら、楽しいお買い物体験を提供することも続けていきます。消費者が楽しみながら社会貢献できる仕組みを作り出すことで、全員が得をする循環を生み出そうという意図があります。