地域活性化を目指す！トチツーカがグッドデザイン賞を受賞

デジタル地域通貨アプリ「トチツーカ」とは

北陸地域の経済活性化を目指して開発されたデジタル地域通貨アプリ「トチツーカ」が、2023年度のグッドデザイン賞を受賞しました。このアプリは、地域住民が「いつでも」「どこでも」安心してキャッシュレス決済を行える環境を整えるために、地元銀行と自治体が協力して作り上げたものです。

トチツーカの特徴

「トチツーカ」では、「トチカ」と呼ばれる個人の銀行口座からチャージ可能な地域通貨と、自治体から配布されるポイント「トチポ」が使われます。このシステムにより、地域の経済が循環し、より多くのサービスや活動が活性化され、地域全体が豊かになることを期待しています。無駄な現金取り扱いコストを抑えることで地域のインフラ整備や行政サービスの向上にも寄与しており、実際に現金を使うことなくキャッシュレス社会の実現を目指しています。

受賞理由

グッドデザイン賞の審査委員からは、「地域経済に特化したサービス設計が秀逸」であるとの評価が寄せられました。ほとんどの金融機関が一般的なアプリ開発を行う中、トチツーカは特に地域経済を考慮した作りになっており、地域の需要に応える模範的なサービスと認められました。地域経済を支える地方銀行の視点から生まれた独自性が大きなポイントとなったのです。

地域への還元と課題

現金を取り扱うことで生じるコストは、国内でおおよそ8兆円とも言われています。トチツーカは、このコストを削減し、得た資金を地域貢献に還元することで、住みやすい地域を築いていくことを目指しています。しかし、現在の国内キャッシュレス比率は30％と依然として低く、この状況を打破する必要があります。そのためには、ユーザーのニーズに応じた多様な決済手段の導入が必要と考えられています。

クリエイティブへの挑戦

北國銀行は、デジタル化が進む環境の中で社外へのクリエイティブの質向上が急務と位置づけています。インハウスデザイナーを専門に採用し、社内外での密接な連携を図りながらUI/UXの向上に注力しています。今後もその取り組みを強化し、ユーザーの使いやすさを追求していく姿勢は、サービス向上への意欲を表しています。