不二製油が新たな植物性ダシ『MIRA-Dashi C820P』を発売
不二製油株式会社が、植物由来の新しいダシ製品『MIRA-Dashi C820P』を2025年7月23日に発表しました。この新製品は粉末タイプであり、動物性原料や香料を一切使用せず、まるで白湯のような深い風味を実現しています。
植物性の未来を見据えた新しいダシ
『MIRA-Dashi C820P』は、高温多湿を避けた常温保管が可能で、賞味期限は360日と長いため、家庭や業務用の幅広い調理シーンで利用できる利便性があります。また、製品形態は10kgと大容量のため、多くの料理に対応できるよう設計されています。
不二製油の企業ビジョンは、「植物性素材のおいしさと健康を追求し、サステナブルな食の未来を共創します。」です。このビジョンのもと、大豆たん白と油脂を組み合わせた技術ブランド『MIRACORE®』から生まれた『MIRA-Dashi®』シリーズは、これまでにチキン、ビーフ、白湯、カツオ、貝タイプの製品を展開し、多くの和洋中料理に活用されています。
海外市場での可能性
特にラーメン文化は海外でも高まってきており、『MIRA-Dashi』シリーズはその需要に応える存在として位置づけられています。しかし、国によっては畜肉エキスの規制があるため、原材料の輸入が難しい場合があります。『MIRA-Dashi』は完全に植物由来の材料で構成されているため、こうした規制に影響されません。そのことで、海外市場への展開がより現実味を帯びてきました。
新たに発売される『MIRA-Dashi C820P』は、白湯タイプの『MIRA-Dashi C800』の粉末版です。粉末化されたことで、製造工場での取扱いが容易になり、常温での流通や保管が可能となりました。これにより、国内販路だけでなく、海外輸出の課題も克服できると期待されています。
食文化の変革に寄与する企業の使命
地球温暖化、収穫や品質への影響、食文化の多様性、人手不足など、食に関わる多くの課題に対し、不二製油はお客様の声に寄り添いながら、新たな植物性素材の知見を活かした製品開発を進めていく方針です。これからも持続可能な食文化の提案と、社会への貢献を目指して努力し続けることでしょう。
以上のように、植物性ダシ『MIRA-Dashi C820P』は、環境に優しい食の未来を実現するための可能性を秘めた新たな製品です。今後の展開に期待が寄せられます。