教育出版社の株式会社旺文社は、東京都立晴海総合高等学校の探究学習「探究II」に協力し、未来の教育出版ビジネスについて考える機会を提供しました。2024年4月から9月にかけて実施された本授業では、旺文社が提示した課題「“分厚い本”の内容を、学ぶ人により役立てるには?」に対し、生徒たちは8つのチームに分かれてアイデアを出し、調査や研究を行いました。
旺文社は、出版・教育情報事業において、高校生向けの参考書や受験情報誌などを多く扱っています。今回の探究学習への協力は、旺文社にとって、自身の事業内容を高校生に理解してもらうとともに、次世代の教育出版ビジネスの可能性を探る貴重な機会となりました。
授業期間中には、旺文社社員による特別講演も行われ、出版社の仕事内容やビジネス展開事例が紹介されました。生徒からは、「普段使っている参考書がつくられる過程を知って愛着が湧いた」「探究課題の解決アイディアを考える上でのヒントになった」といった感想が寄せられました。
探究課題の成果発表会は、晴海祭という学校行事の一環として行われ、各チームは「辞書のコンテンツを使ったボードゲーム制作」「集中を促す香りをつけた書籍の商品化」「読者の目的に合わせて刊行する教材制作事業」「書籍を利用できる共同学習スペースの運営」など、ユニークで多様なアイデアを発表しました。
この探究学習を通して、生徒たちは「学び」について深く考える機会を得ることができました。アンケートでは、生徒全員が「今回の活動は“学び”について考えるきっかけになった」と回答し、7割以上の生徒が「今回の活動は自分の進路・将来を考えるきっかけになった」と回答しています。
旺文社は、今後もこのような教育機関との連携を通して、高校生の学びを支え、将来の可能性を広げていくための活動を積極的に推進していくとしています。