東京建物で新たな防災教育、バーチャル避難訓練が始動

東京建物での新しい防災訓練システム

2025年3月、株式会社ジオクリエイツと東京建物が共同で開発した「バーチャル避難訓練」が東京建物日本橋ビルにて実施され、大きな注目を集めています。この新たな取り組みは、リモート環境でも防災訓練に参加できる利点を持ち、参加者の防災意識の向上に寄与することを目的としています。

バーチャル避難訓練の特徴

この「バーチャル避難訓練」は、パソコンやタブレット、スマートフォンなどのデバイスを使用し、インターネット環境があればどこからでも参加可能です。訓練シナリオは、建物のフロアや出火元、昼夜の状況に応じて複数用意されており、参加者は実際の避難状況をリアルに体験することができます。

実施された運営室では、参加者たちは異なるシナリオを体験する中で、「いつでも避難訓練に参加できることがとても便利で、防災意識が高まる」といった好評の声が寄せられました。

デジタルガレージとの協力

このプロジェクトは、「Be Smart Tokyo」という東京都のスマートサービス実装促進プロジェクトの一環として、株式会社デジタルガレージの協力を受けて進行しました。デジタルガレージは、持続可能な社会に向けた新しいコンテクストをデザインすることを掲げ、先端技術分野での施策を展開しています。

防災意識の向上に向けて

「バーチャル避難訓練」は2021年にローンチ以降、オフィスビルや商業施設など様々な場所で導入が進められてきました。東京建物では、この取り組みを通じて入居企業により安全で安心なオフィス環境を提供する手段として、今後もバーチャル避難訓練の利用促進を目指しています。

参加者データの活用と継続的な訓練

この訓練プログラムは単なる一回限りの訓練ではなく、参加者データの収集や解析ができるため、後日個別に訓練を行う際に有効な情報を提供します。また、視線や通過経路のデータを分析することで、建物の運用や設計にも反映させることが可能です。

まとめ

ジオクリエイツによる「バーチャル避難訓練」は、現代のデジタル社会にふさわしい新たな防災教育の形を示しています。今後、この訓練がどのように進化し、様々な現場で活用されていくのかに期待が寄せられています。安全性を重視した理念に基づき、さらなる防災施策の拡充が期待されます。

詳細は、ジオクリエイツ公式サイトにてご覧いただけます。