脂肪対筋肉比(FMR)が美肌に影響? ポーラ化成工業と立命館大学の共同研究が明らかに
ポーラ化成工業株式会社は、立命館大学スポーツ健康科学部と共同で、運動や食事などのライフスタイルを反映する体組成指標「脂肪対筋肉比」(FMR)が顔の肌状態に関連することを解明しました。
この研究では、30~64歳の健常日本人男女1,518名を対象に、運動、食事、睡眠、喫煙、紫外線曝露などのライフスタイル要因を科学的に定量化。さらに、体組成やシミ、シワ、赤みなどの肌状態を測定しました。その結果、筋肉に対して脂肪の割合が低い人(FMRが低い人)ほど、シミ、シワ、赤みが少なく顔の肌状態が良いことが明らかになったのです。
さらに、FMRが低い人は身体活動量が多く、高たんぱく質・高食物繊維・低炭水化物(低糖質)・低ナトリウム(低塩分)な食生活であることも判明しました。つまり、美肌のためには、たんぱく質・食物繊維を積極的に摂り、糖質・塩分を過剰摂取しないことや、運動を取り入れたライフスタイルが効果的であることが示唆されました。
FMRとは? BMIとの違いは?
FMR(fat-to-muscle mass ratio)とは、身体における脂肪量と筋肉量の比率を表す体組成指標です。FMRが高いほど筋肉に対し脂肪量が多く、低いほど筋肉量に対し脂肪量が少ないことを示します。
よく耳にするBMI(body mass index)は、体重と身長のみから算出され、脂肪や筋肉の量の比率は考慮されていません。そのため、BMIの数値が同じでも、脂肪が多く肥満体型な人もいれば筋肉質な人も存在します。
近年、BMIに代わる指標としてFMRに着目した研究が増えており、FMRがBMIとは独立して糖尿病や死亡率に関連することが報告されています。
この研究がもたらすインパクト
今回の研究成果は、美肌づくりのための新たなアプローチを提案するものであり、美容業界に大きなインパクトを与える可能性を秘めています。
ポーラ化成工業では、この研究成果を基に、運動や食事などのライフスタイルに関連した新サービスやプロダクトの開発を進めていく予定です。
美肌のためにできること
たんぱく質・食物繊維を積極的に摂取する
糖質・塩分を過剰摂取しない
* 運動を取り入れたライフスタイルを送る
この研究成果を参考に、自分自身のライフスタイルを見直し、美肌を目指してみてはいかがでしょうか?