日本精化、2026年度第2四半期決算で売上高と利益が増加

日本精化の2026年度第2四半期業績について

日本精化株式会社は、2026年3月期の第2四半期（中間期）決算を発表し、全体的に好調な結果を示しました。大阪市に本拠を持つ同社は、営業利益が前年同期比で24.2%増の29億8,000万円、経常利益は22.4%増の31億100万円という素晴らしい数字を記録しました。また、売上高も174億9,500万円で、前年同期より0.7%増加しています。通期予想に対する第2四半期の進捗は営業利益で54.2%に達し、過去6年の平均を上回る好調さを見せています。

売上高の変動要因

売上高の増加は、機能性製品セグメントにおけるヘルスケアやファインケミカル分野の販売増が主な要因です。一方で、商事子会社のうち1社が離脱したため、トレーディング分野では売上が減少しました。しかし、全体の成長はヘルスケアとファインケミカル分野の販売増によって補われました。

各セグメントの詳細

機能性製品

このセグメントの売上高は138億5,500万円で前年同期比0.1%増、営業利益は26億8,900万円で27.8%の増加を果たしています。ビューティケア分野では、化粧品用ウールグリース誘導体の販売が好調でしたが、生理活性物質の販売は減少し、全体では増収減益と言える結果に。また、ヘルスケア分野は医薬品用リン脂質の販売が増え、全体としては増収増益を達成しました。ファインケミカル分野でも工業用ウールグリース誘導体の販売増と採算性の改善により好調でした。

環境衛生製品

このセグメントでも原材料価格の上昇に影響を受けましたが、高付加価値製品の販売などに取り組み、売上高は35億2,300万円で前年同期比3.1%増を果たしました。営業利益も増加し、2億6,100万円となっています。

その他の事業

その他の事業では、売上高は1億1,600万円で前年同期比4.9%増加しましたが、営業利益が3,000万円で22.4%の減少となりました。

通期業績予想の上方修正

日本精化は、第2四半期の業績実績を踏まえ、2026年3月期の営業利益の見通しを従来の50億円から55億円に引き上げました。経常利益も52億円から57億3,000万円に、売上高は342億円から350億円への上方修正が行われています。特にウールグリース誘導体の売上が主要な要因となっており、全体的な業績の向上が期待されています。