スタジオジブリ新刊!
映画監督でありアニメーターでもある宮崎駿氏が手掛けた「イメージボード」を多数収録した画集、『宮崎駿イメージボード全集』の第3巻が、2025年3月5日に発売されます。このシリーズは、未発表のイラストを含む宮崎作品のビジュアルの宝庫です。
「となりのトトロ」の誕生
第3弾となる本書は、日本を代表するアニメ作品「となりのトトロ」のイメージボードを中心に構成されています。この作品は1988年に公開され、今なお多くの人々に愛されています。特に宮崎監督は、子供たちが楽しめる物語を作ることを目指し、この作品を生み出しました。
最初のイメージボードは、1975年から79年の間に描かれ、作品の大まかな世界観を構築するための基礎となりました。その後、1984年に発表された「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」を経て、鈴木敏夫プロデューサーが「トトロの映画を作りましょう」と提案したことで、正式に制作が決定されたのです。
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イメージボード
雨のバス停が示す原点
今回の全集のカバーを飾るのは、雨の中のバス停を描いたイメージボード。この一枚が映画化の原点となり、多くの魅力的なキャラクターや風景を展開する礎となりました。全219枚にわたるイメージボードは、宮崎監督の視点で紡ぎ出される物語の魅力を存分に伝えています。
製作の舞台裏に迫る
このイメージボード全集の編集に携わるスタッフたちは、その魅力をどう引き出したのか、制作の背景を語っています。「写真集のようにしたい」と語る編集者の徳木吉春氏は、キャプションを抑え、ありのままの絵を大切にしたいと考えました。デジタルではなく、紙で見ることで色彩の美しさや質感を感じてほしいとの思いが込められています。
また、額田久徳氏は、オリジナルのイメージボードの素晴らしさをより多くの人々に伝えるため、余計な加工を施さないよう心がけたと語ります。多くの未発表作品も含まれる本書は、宮崎駿の画業の魅力を最大限に再現したものとなっています。
次回作について
さらに、シリーズ第4弾として『ナウシカ前史』が2025年7月に発売予定です。宮崎駿の創作過程を直接感じられる貴重な機会として、多くのファンから期待されています。公式サイトにて続報が発表される予定ですので、今から楽しみですね。
まとめ
『宮見駿イメージボード全集第3巻 となりのトトロ』は、宮崎駿氏の作品世界を余すことなく感じられる一冊です。イメージボードは作品に命を吹き込み、アニメーションの魅力を広げています。新たな発見と感動が詰まったこの画集をぜひ手に取ってみてください。