DXで変わる点検
2025-05-08 10:28:25

プラント点検を変革する!DX戦略とSpot導入の今

プラント点検を革新するDX戦略とSpotの導入



デジタルトランスフォーメーション(DX)が製造業やエネルギー業界において重要な位置を占めています。特に、安定した運営を求められるプラント点検の分野において、Proactiveなアプローチがますます求められています。このような背景の中、電源開発株式会社(以下、J-POWER)が導入したのが、Boston Dynamics社製の四足歩行ロボット「Spot」です。このロボットの導入により、運転業務の支援や保安力の向上、さらには業務量の削減が期待されています。

Spotの活用と特性



Spotは、プラントの予知保全を支援するために開発されたロボットです。人手不足が深刻化する昨今、Spotを活用することで、効率的で安全な点検作業が実現されています。標準装備のカメラにより周囲の障害物を認識し、自律的に移動できる能力が特長です。また、オプションで自己充電ステーションを利用することにより、ミッション終了後は自動的に充電し、得られたデータのダウンロードも行うことが可能です。

更に、得られたデータは管理ツール「Orbit」に連携させることで、より高精度な分析が可能となります。これにより、プラントの運営がより効率的に行えるようになります。

導入の背景と鬼首地熱発電所の事例



鬼首地熱発電所は、プラント管理操作室と現場が離れているという課題を抱えていました。異常が発生した際には、作業員が現地に急行するまでに時間がかかるため、問題を迅速に把握することが難しい状況でした。そのため、遠隔からもプラント内の状況を常に確認できるように、米国から導入されたSpotが選ばれました。Spotは、異常発生時にロボットを現場に派遣することで、迅速な情報確認を実現しています。これにより、日常の自動巡回点検にも活用されています。

J-POWERグループの今後の展望



J-POWERグループは、DXの推進を「DX 3S+D」と名付け、作業自動化・省力化を通じて新たな働き方を模索しています。Spotの導入がこの考えに寄与することが期待されており、労働環境の向上や予知保全の充実が図られています。今後も、東北エンタープライズはSpotを用いたDX化を推進し、より一層の業務効率化に貢献していく意向です。

株式会社東北エンタープライズについて



福島県いわき市を拠点にする株式会社東北エンタープライズは、1980年からプラント技術サービスとともに、工業機器の販売・サービスを行っている企業です。特に2021年からはBoston Dynamics社との提携により、日本国内でSpotを利用したロボット販売と業務支援を展開しています。これにより、プラント作業の安全性や効率を高める技術の提供に力を入れています。

公式サイトへのリンク:東北エンタープライズ

このように、Spotの導入は単なるロボットの導入にとどまらず、プラント全体のMAF(Manufacturing as a Facility)を支える重要な要素となっています。今後の展開に注目です。


画像1

画像2

会社情報

会社名
株式会社東北エンタープライズ
住所
福島県いわき市洋向台四丁目1番1
電話番号
03-6802-7570

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。