環境保全を数値化するフィッシュパスの生物多様性DXとは?
近年、環境問題への関心が高まる中で、企業活動の責任が問われるようになりました。その中で、株式会社フィッシュパスが提唱する「生物多様性DX」は、環境調査によるデータの可視化を図り、企業のESG(環境・社会・ガバナンス)経営を支援する新たな取り組みです。福井県坂井市に拠点を置くフィッシュパスは、遊漁券のオンライン販売を手がけるだけでなく、先進的な環境DNA分析技術を駆使して、自然の資本を数値で見える化することを目指しています。
生物多様性DXの背景
近年のTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)の提言や、2050年への「30by30」目標に見られるように、世界的にネイチャーポジティブへと舵を切る動きが加速しています。従来の生物調査は、現地での専門家による捕獲や目視観察が主流であり、その結果、コストや時間がかかり、データも定量的ではありませんでした。このような課題を解決するために、フィッシュパスは「生物多様性DX」を提唱し、環境調査を「コスト」ではなく「価値」に変えるための基盤を築いています。
フィッシュパスの3つの強み
フィッシュパスの取り組みは、以下の3つの強みに支えられています。
1.
全国411の漁協ネットワークによる即時サンプリング
フィッシュパスは、全国の漁業協同組合(漁協)と連携し、迅速にデータを取得する体制を構築しています。このネットワークにより、広範囲かつ迅速にサンプルを収集することが可能になります。
2.
圧倒的なコストパフォーマンスと分析スピード
フィッシュパスは自社分析センターを持ち、大学との共同研究を経て、低コストでの測定を実現しました。これにより、継続的なモニタリングが可能になり、環境保全活動において実効性のあるデータを提供しています。
3.
特許取得済みのDX解析レポート
分析結果は、専門的な知識がない人にもわかりやすい形式で提示されます。このデジタルレポートにより、調査結果が視覚化され、時系列での変化を追うことが可能になります。
具体的な活用事例
フィッシュパスの技術は、企業、自治体、および教育機関において幅広く活用されています。たとえば、企業向けには、工場周辺の水質調査が行われ、環境への影響を数値化することで、投資家への説明責任を果たします。また、自治体では、クマの生息域を可視化することによって獣害対策が進められています。教育機関においては、生徒が環境DNA技術を用いて地域の水域を調査し、次世代の科学者育成につなげるプロジェクトが実施されています。
代表取締役西村成弘の姿勢
代表取締役の西村成弘氏は、「私たちは、川を囲んで漁協と釣り人、地域社会をつなぐことを目指しています。環境DNA技術の導入により、生物多様性が数字として可視化され、持続可能な社会の実現に貢献していきたい」と述べています。この言葉には、フィッシュパスの取り組みが未来に向けた希望であるというメッセージが込められています。
フィッシュパスの概要とサービス
フィッシュパスは、遊漁券をオンラインで簡単に購入できるプラットフォームを提供しており、釣りの楽しさを広げるための多彩な機能が備わっています。安全な釣りライフを送るための情報も提供し、地域と釣り人のつながりを深めています。環境保護と地域活性化を両立する同社の活動は、多くの支持を受けており、今後の展開にも注目が集まります。
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フィッシュパスは、「川を囲んで、漁協と釣り人と環境・地域社会を結ぶ」ことを理念に、持続可能な内水面漁業の実現を目指しています。環境DNA事業による「生物多様性DX」を通じて、地域の資源管理と自然資本の可視化を進めていく姿勢が伺えます。