介護現場の革新!使い捨て排尿検知センサーの新時代
少子高齢化が進む日本では、介護業界が直面している人手不足の問題が深刻です。厚生労働省の調査によると、2025年には約32万人、2040年には約69万人の介護人材が不足する見込みです。このような状況を受け、ICTや介護ロボットなどのテクノロジーの導入が期待されており、特に高齢者の自立支援や質の高い介護を実現するために、様々な取り組みが進められています。
その中でも排泄ケアは非常に重要なトピックです。排泄は日常生活の中で頻繁に行われる行為であり、高齢者の尊厳とプライバシーに深く関わっています。また、介護者にとっても、排泄の自立はQOL(生活の質)の向上に大きく寄与するものです。排泄の記録を効率的に取得し、適切に分析するためのツールが求められています。
使い捨て排尿検知センサーの概要
この度、NOK株式会社が開発した排尿検知センサーは、名刺サイズのコンパクトなデバイスで、従来のRFIDタグを応用して濡れ検知機能を搭載しています。長年のフレキシブルプリント基板(FPC)技術に基づき、薄く柔らかい不織布で作られているため、使用者は違和感なく快適に装着することができます。このセンサーは、介護施設で使用されている見守りシステムや記録システムと連携し、排泄タイミングを自動的に記録できるため、介護者の負担を軽減します。
この技術により、個々の排泄パターンを考慮した介護計画の作成も可能になり、高齢者の自立支援につながります。高齢者及び介護者のQOLを向上させるという目的に貢献することが期待されています。
今後の事業展開
今後の展開としては、介護現場での実証実験を行い、各種介護システムと連携を進めることが挙げられます。さらに、蓄積したデータの分析による排泄ケアの効果的な活用方法を模索し、本製品を事業化することを目指しています。
展示会出展の案内
2022年3月9日から11日の期間、東京ビッグサイトで開催された『東京ケアウィーク’22』において、当社が開発した使い捨て可能な排尿検知センサーを出展しました。また、オンラインプラットフォーム『CareTEX365ONLINE』にも参加しており、多くの方にご覧いただく機会を設けています。興味のある方は、ぜひ下記のURLよりアクセスしてください。
CareTEX365ONLINE
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お問い合わせ
本開発品に関するお問い合わせは、以下のメールアドレスをご利用ください。
NOK株式会社概要
NOK株式会社は、シール製品や機能部品、油圧機器、原子力機器、電子機器等の製造・販売を行っています。最新の技術を活用し、介護分野への取り組みを強化し続けています。
- - 【本社所在地】〒105-8585 東京都港区芝大門1-12-15
- - 【企業ホームページ】NOK株式会社