テリロジーワークスと日本サイバーディフェンス社が新たなアライアンスを結成
テリロジーワークス(TWX)は、サイバーセキュリティの教育事業に関して日本サイバーディフェンス(NCD)社と提携契約を締結しました。この連携により、両社は日本国内において共同でサイバーセキュリティの教育サービスを展開することになります。TWXは、官公庁や金融機関向けに、独自のセキュリティ製品の開発・販売や脅威情報の収集・分析を行い、顧客へのアドバイス及びトレーニングを提供するなど、多くの実績があります。
一方のNCDは、アメリカやイギリスの政府機関出身の専門家を抱えるプロフェッショナル集団で、両国の拠点でトレーニングプログラムやセキュリティサービスを提供しています。今回の提携は、サイバー犯罪やテロの高度化が進む中で、官公庁や企業において必要なサイバーセキュリティ技術を持った人材を育成するためのものです。
サイバーセキュリティ人材の育成が急務
サイバーセキュリティ分野では、2019年のラグビーワールドカップや2020年の東京オリンピックに向けて、サイバー攻撃への備えが重要視されています。それに伴い、具体的には30万人以上の専門人材が不足するとの予測もあり、TWXとNCDの提携は、こうした重要なニーズに対処するための一助となります。
両社は、実際の脅威やリスクに基づいたトレーニングプログラムの開発を進めており、最初のトレーニングセッションは、2023年11月19日から22日に開催される予定です。このプログラムには、日米英のサイバーセキュリティの専門家が講師として参加し、脅威インテリジェンスとインシデントレスポンスに焦点を当てた内容となっています。
トレーニングプログラムの概要
トレーニングは4日間にわたり、サイバーセキュリティに関連する多様なテーマが取り上げられます。具体的には、以下のような内容が予定されています。
1日目: 脅威インテリジェンス
- - 脅威インテリジェンスとは何か
- - プログラムの構築・評価方法
- - 脆弱性評価と脅威インテリジェンスの関連性
2日目: 脅威インテリジェンスの深層
- - 作戦脅威インテリジェンスと戦術脅威インテリジェンス
- - パネルディスカッションとQAセッション
3日目: インシデントレスポンス
- - 不正アクセスの根本原因の探求
- - インシデント対応のための組織編成
4日目: 実践と演習
講師陣には、サイバーセキュリティの分野で権威ある専門家が揃います。デイヴィッド・オックスミス氏をはじめとする複数の専門家が、脅威インテリジェンスやインシデントレスポンスに関する最先端の知識と技能を伝授します。
まとめ
この提携により、TWXとNCDは日本におけるサイバーセキュリティの教育と人材育成に新たな風を吹き込むことでしょう。サイバー攻撃の脅威が日々増大している今、両社の取り組みから生まれる新しい知識と技術は、将来的なセキュリティリスクへの対応にとって重要な資源となることが期待されます。今後の展開に目が離せません。