MouserがQorvoの5G対応リニアアンプ「QPA9822」の取り扱いを開始

Mouserが新たにQorvo製リニアアンプ「QPA9822」を導入

Mouser Electronics（マウザー・エレクトロニクス）が、Qorvo製の高利得で高駆動のリニアアンプ「QPA9822」の取り扱いを開始しました。マウザーは、新製品投入（New Product Introduction: NPI）の業界リーダーとして、革新を促進する役割を担っています。この製品は特に5G通信向けに設計されており、高いパフォーマンスを誇ります。

5G向けの高機能を搭載

「QPA9822」は、広帯域5Gや新無線規格（NR）、さらには最大530 MHzのインスタント信号帯域幅に対応しています。このような高機能は、未来のモバイルインフラ、特に32ノードの大規模MIMO（mMIMO）システムにおいて重要な役割を果たします。

この製品は、3.5 GHzで39dBの利得を実現し、ピーク出力が+29dBmに達しており、同クラスのプリドライバとして最も優れた性能を持っています。さらに、動作周波数は3.3GHzから4.2GHzに広がり、50Ωに内部整合されています。VENピンを利用した迅速なオン／オフ制御機能も特長です。

リニアリティの最適化

「QPA9822」は、ユーザーがリニアリティを最適化するための外部バイアス制御機能を具体的に搭載しています。そして、最大530MHzのインスタント帯域幅を幅広くサポート。これにより、5Gプリドライバとしての市場最高の利得を提供することが可能となっています。さらに、32Tや64Tの無線機器に対しても柔軟に対応できる設計です。

コンパクトなパッケージデザイン

このリニアアンプは、コンパクトな16ピン・3×3mmのSMTパッケージに納められています。また、マウザーが取り扱う高利得・高線形性のドライバアンプ「QPA9122M」とフットプリント及びピン互換性があるため、既存または新規設計への統合も容易です。加えて、5G mMIMOシステムで使われる様々な主要バンドに広く対応しています。

Mouser Electronicsの役割

マウザーは、最新の半導体、電子部品、産業用オートメーション製品を提供するグローバルな正規代理店です。提携したメーカーより100%認定済みの純正品を迅速にお届けし、実用的な設計開発をサポートします。マウザーのウェブサイトでは、テクニカルリソースセンターや製品データシート、アプリケーションノートなどの豊富な情報を提供しています。

さらに、エンジニア向けに新製品や技術に関する情報を、無料のeニュースレターを通じて配信しています。エンジニアのニーズに合わせてカスタマイズ可能な情報提供が行われており、業界の動向を把握するための貴重な手段です。