通無道の魅力
2023-07-04 10:00:03

奈良国立博物館で誕生した新感覚和菓子、通無道とは?

和菓子の新たな風、通無道がデビュー



奈良国立博物館で開催中の「聖地南山城-奈良と京都を結ぶ祈りの至宝」展において、新感覚の和菓子「通無道」が登場しました。この和菓子は、イラストレーター・伊野孝行さんの著書「となりの一休さん」に登場する創作とんち漫画から着想を得たもので、奈良の老舗和菓子店「萬々堂」と一休寺の副住職である田邊宗弘氏が共同制作したものです。

一休寺納豆との出会い



通無道は、万々堂の名物「ぶと饅頭」を基に、新たに一休寺納豆をブレンドして作られています。この一休寺納豆は、室町時代に日本の禅寺に伝わった豆の加工法で、餡の甘さを引き立てる塩気が特徴です。暑い時期に仕込まれ、じっくりと熟成された一休寺納豆が、通無道に新しい味を与えているのです。

饅頭自体は禅寺の象徴でもある「円相」を模してドーナツ形に作られており、見た目にも楽しい一品となっています。このように、見た目と味の両方にこだわりが詰まった通無道は、ただの和菓子ではないアートのような存在です。

パッケージデザインへのこだわり



また、通無道のパッケージデザインにも特別な配慮がなされています。奈良を拠点とするデザイン会社「うぶすな」に依頼したデザインは、京都と奈良の文化が融合した姿を反映しており、南山城の魅力を感じさせるデザインに仕上がっています。うぶすなはこれまでも様々な一休寺関連のプロジェクトを手掛けており、今回のデザインも奈良のアイデンティティを強く感じさせます。

南山城展の魅力



「聖地南山城-奈良と京都を結ぶ祈りの至宝」展自体も見逃せません。奈良市に隣接する旧山城国は、古くから仏教の影響を受けた土地で、数多くの寺院が建てられています。而この展示では、浄瑠璃寺の九体阿弥陀像が修復後初めて公開され、来場者がその美しさを直接感じる貴重な機会となっています。

この展覧会は、2023年7月8日から9月3日までの期間にわたり開催されており、通無道は物販ブースで1,150円(5個入り)で購入可能です。伝統的な和菓子に新しい息吹を吹き込む通無道を、一度味わってみてはいかがでしょうか。

終わりに



奈良の歴史と文化を強く反映した通無道は、単なるお菓子ではなく、それぞれの製法やデザインに込められた想いを感じさせてくれます。ぜひ、奈良国立博物館でのお土産や自分へのご褒美に試してみてください。和菓子の新たな魅力を発見できることでしょう。

会社情報

会社名
酬恩庵
住所
京都府京田辺市薪里ノ内102
電話番号
0774-62-0193

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