アンゴラアート初個展
2024-07-25 16:23:06

アンゴラ出身アーティスト初の日本個展が鍵となる意義とは

アンゴラ出身のビジュアルアーティスト、初の日本個展



2024年9月7日、東京都港区にあるGallery & Restaurant 舞台裏で、アフリカの現代アート界から注目を集めるアーティスト、ジャヌアリオ・ジャノ(Januario Jano)の日本初となる個展が開催されます。展覧会のタイトルは「Otherness: An Inventory of Desire (The Sunset)」。

ジャヌアリオ・ジャノはアンゴラのルアンダ出身で、独自のビジュアルアートを展開する学際的なアーティストです。彼の作品は、芸術的なインスタレーションを中心に、文化的欲望やアイデンティティをテーマにしています。特に、アンゴラという国の歴史的背景と文化を反映した作品で構成されています。彼の作品は、個人のアイデンティティが他者との関係により形成され、そして欲望が社会的な記憶の中で複雑に絡み合うことを視覚化したものとなっています。

この展覧会では、特に《Pano Pano》や《Mponda (MW001)》といった作品が中心に展示されます。これらの作品は、アンゴラ特有の布や織物の文化を参考にしており、特に「Pano」はアンゴラにおける布を指し、「Mponda」は西アンゴラの民族、アンブンドゥ人が特別な思い出を収めるために使用する木綿製の袋を表します。これらの素材を通じて、ジャノはアンゴラにおける歴史を新たな形で再構成し、作品に新しい生命を吹き込みます。展示されたオブジェは、意図的に空間に配置され、訪れた人々がその物語を感じ取ることができるよう工夫されています。

近年、日本国内でアフリカの現代美術を観賞する機会は少なく、特にその動向を直接体験することは難しい状況があります。この個展は、これまで周縁化されていたアフリカのアートの現状を知る良い機会といえるでしょう。さらに、グローバルな芸術シーンにおいて日本が果たす役割や、内包する文化の多様性についても見直す良い契機になると期待されています。

展覧会のテーマである「他者性」とは、文化的アイデンティティや欲望の複雑さを探るものであり、作品を通じて観賞者に新たな視点を提供します。ジャノは、歴史や社会構造に根ざした複雑な物語を解きほぐし、過去と現在をつながる綿密な探求を行っています。彼の作品に触れることで、過去の植民地支配が現代の文化やアイデンティティにどのように影響を与えているかを考察する機会が得られるでしょう。

アーティストとしてのジャヌアリオ・ジャノは、国際的な舞台にもその名を轟かせています。イギリス・ロンドンのゴールドスミス大学で美術修士号を取得し、英国、アンゴラ、スペインを拠点に活躍。彼は多様な媒体で作品を創作し、色々な国際芸術祭に参加しながら、その独自の視点でアートシーンに挑戦し続けています。また、彼は社会的な活動にも積極的で、アンゴラにおける文化的復興を支援する団体の設立にも携わっています。

この「Otherness: An Inventory of Desire (The Sunset)」は、アートを通じて多津な文化を体験し、異なるバックグラウンドを持つ人々との対話を促す素晴らしい機会を提供することでしょう。ジャノの作品群が、観賞者にとって新しいアイデンティティや文化の理解を深めるきっかけになることを期待しています。

開催情報


  • - 展覧会タイトル: Otherness: An Inventory of Desire (The Sunset)
  • - 開催期間: 2024年9月7日 (土) 〜 2024年10月14日 (月・祝)
  • - 会場: Gallery & Restaurant 舞台裏, 東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1F
  • - 営業時間: 火-日 11:00-20:00

この機会にぜひ、ジャヌアリオ・ジャノの作品に触れて、彼の視点から見た世界を体感してください。


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会社情報

会社名
株式会社The Chain Museum
住所
東京都渋谷区猿楽町17-10 代官山アートビレッジ3階 代官山TOKO
電話番号

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