メタバースで不登校支援を進化させるアットマーク・ラーニングの取り組み

近年、全国的に不登校の児童生徒数が増加しており、従来の教育支援方法では対応が難しくなっています。多くの親や教育者が直面するこの課題に対し、株式会社アットマーク・ラーニング（東京都品川区、代表取締役：日野公三）は革新的な解決策を提案しています。オンラインフリースクール「EuLa 通信制中等部」を通じて、2025年12月から全国の自治体と連携して不登校支援事業を本格始動する予定です。

不登校の背景と必要性

この支援事業は、特に「家庭から一歩も出られない」や「学校に行くことが出来ない」といった心理的な問題を抱える子どもたちに焦点を当てています。単に学校に復帰することを目指すのではなく、子どもたちの内面的な成長と社会的自立を重視しているのが特徴です。アットマーク・ラーニングは、柔軟かつ段階的なアプローチを行い、個々のニーズに応じた支援を提供します。

段階的支援内容

アットマーク・ラーニングが提供する支援内容は多岐にわたります。これにより、将来的には対面での支援にスムーズに移行できることを目指しています。具体的な支援プログラムは以下の通りです：

1. メタバース校舎の提供
自宅からアクセスできる新しい形の学校、仮想空間の「EuLa メタバース校舎」を提供します。アバターを通して子どもたちが他者との交流を楽しむことができ、リアルでは踏み出せない一歩を支援します。

2. 対話重視のオンライン授業
知識の一方的提供ではなく、子どもたちの意見や意志を重視した対話型授業を実施。多様な価値観を受け入れる環境の中で、学ぶ楽しさを育みます。

3. プロジェクト活動の提供（マイプロ）
子どもたちが自分の興味を元にプロジェクトを設計し、教職員がそのプロセスをサポートする体制を整えています。

4. 個別の学習サポート
学校の勉強が難しい、集団授業が合わない子どもたちへ向けた、個別支援を提供し、成功体験を積ませます。

5. 心理的サポート
メタバース内での心理的サポートに加え、教育委員会や家庭との連携を強化し、必要な支援を随時提供します。

自治体との連携

本プロジェクトでは、各自治体の状況に応じてフレキシブルに支援を行います。自治体が抱える課題に対して、メタバースプラットフォームの選定からプログラム設計、運用支援までが一貫して行える「ワンストップ支援」を展開する予定です。これにより、オンラインから対面支援へと自然な流れでつなげられます。

EuLa 通信制中等部の概要

「EuLa 通信制中等部」は2024年4月に開校し、主に発達特性や不登校の傾向を持つ小中学生を対象としています。この新しい取り組みは、全国に39カ所の学習センターを持ち、50名以上の教員免許保有者が在籍。一人ひとりのニーズに応じた支援を行っており、多方面からのサポート体制が整っています。

アットマーク・ラーニングは、「自分らしく学べる場所」をすべての子どもに提供することを目指します。地域の実情に合ったオーダーメイドの支援プランを提案し、子どもたちに未来への希望を育んでいきます。全ての子どもが安心して学ぶ環境を手に入れられることを願っています。