日本城郭協会大賞が決定!
日本の城郭文化の振興を目的とする公益財団法人日本城郭協会が、2024年4月6日に行われた審査会で第4回日本城郭協会大賞の受賞者を発表しました。
小谷城址保勝会の二冠
この度、最も名誉ある日本城郭協会大賞を受賞したのは、「小谷城址保勝会」でした。滋賀県長浜市に所在するこの団体は、小谷城跡を文化遺産として継承することを目的に設立され、100年にわたる活動の中でさまざまな施策を講じてきました。特に、いかに地域の歴史を次世代に伝えるかを意識し、浅井家三代の顕彰や地元の歴史教育に努めてきた点が評価されました。
小谷城址保勝会は、最近では680世帯を超える近隣住民と連携し、草刈りや案内板の設置、さらには郷土史に関する勉強会やガイド活動を行っています。また、彼らが主催する「小谷城戦国まつり」や「小谷城戦国歴史資料館」は、地域文化をより深く理解するための重要な役割を果たしています。
日本城郭文化振興賞も受賞
さらに、小谷城址保勝会は日本城郭文化振興賞も受賞し、二冠を達成しました。この賞は、文化における広報活動や維持・整備を通じて顕著な活動を行った団体に与えられるものであり、彼らの活動が文化の継承に多大な影響を及ぼしていることを示す重要な証です。
ユーエム・サクシード株式会社と鳥取県米子市の受賞
それだけでなく、日本城郭文化特別賞には「ユーエム・サクシード株式会社」が受賞しました。この会社は、旅行者や城ファンに人気のアプリ「ニッポン城めぐり」を運営しており、城郭への理解促進に寄与しています。また、鳥取県米子市は調査・整備・活用賞を得て、米子城に関する調査成果を評価されました。
香川元太郎氏への特別表彰
また、亡くなった城郭イラストレーターの香川元太郎氏には審査員特別表彰が行われました。香川氏の作品は多くの人々に影響を与え、彼の功績を記念することができたのは意義深いことです。
受賞式と今後の展開
受賞者への表彰式は、2024年6月4日に日本城郭協会総会で行われる予定であり、年末には「お城EXPO2025」にて各受賞者の記念講演も予定されています。これにより、一層多くの人々が日本の城郭文化に興味を持つきっかけとなることでしょう。
まとめ
日本城郭協会大賞は、城郭文化の振興を重要視し、地域に根ざした活動を行う団体の功績を称える貴重な機会です。小谷城址保勝会の二冠受賞は、その努力が確実に実を結ぶことを示しており、今後のさらなる発展が期待されます。地域の過去を大切にしながら未来に繋げる活動は、多くの人々に感動を与えていくことでしょう。