大阪万博2025でサウジアラビアが魅せる海洋保護の新技術

大阪万博2025での特別イベント

2025年に開催される大阪万博で、サウジアラビア王国館が注目のイベントを実施します。7月24日（木）の16:00から18:00まで、パビリオン内の専用コラボレーションハブにて、キング・アブドラ王立科学技術大学（KAUST）が推進する3Dプリンティング技術と海洋保護の新たな可能性が紹介されます。

このイベント、その名も「サンゴの回復と海洋保護のための3Dプリンティング技術」では、サウジアラビアが環境持続可能性と気候変動にどのように寄与しているかを中心に話が進められます。特にサンゴ礁の生態系を守るための取り組みが焦点となり、最先端の技術によるサンゴ礁のケアに関する紹介が行われます。

特別講演の内容

登壇者は、KAUSTの研究者であり、サウジアラビア食品医薬品局（SFDA）の首席科学評価専門家、ハミド・アルバラウィ博士です。彼の研究は、サンゴ礁の回復を目指す3Dバイオプリンティング技術における新しい視点を提供します。具体的には、海洋生物多様性を支援するために開発された3Dサンゴ回復材に関してお話しくださいます。

この会議では、アルバラウィ博士が手掛けたKAUSTの先進的な研究が示され、できるだけ多くの人々にサンゴ礁の保全への重要性を伝えることが目的です。彼の取り組みは、AIや精密製造技術を駆使し、脆弱な海洋環境の保護を目指すものです。また、彼は2023年にMITテクノロジーレビューの選定した「MENA地域の35歳未満のイノベーター」にも選ばれています。

参加と楽しみ方

このイベントは、サウジアラビア王国館とKAUSTのこれまでの協力関係を象徴しています。それによって、サンゴの骨格を3Dプリントした科学的な成果も展示される予定です。3Dプリンティング技術を活用して、サンゴの成長を助けるための人工構造物造成を実演する企画もあり、自然環境をいかに模倣するかが鍵となります。

参加者は、これを通じてサンゴの回復や保護の重要性を実感し、自然環境と人類が持続可能に共生するための新たな手法を学ぶことができます。大阪万博が開く新たな扉を、ぜひこの充実したイベントで体験してください。