商業施設経営支援サービス
2022-11-30 15:00:01

NTTデータとunerryが提供する新しい商業施設経営支援サービスの全貌

NTTデータとunerryが提供する新しい商業施設経営支援サービスの全貌



NTTデータとunerryが共同で開発した新たなサブスクリプション型サービスが、商業施設や店舗の経営を一新する可能性を秘めています。このサービスは、訪問者の行動を可視化し、潜在顧客を誘導することで、販売の向上を図るものです。

背景


商業施設においては、過去の販売データに依存することが多く、リアルタイムでの顧客属性や行動を分析することが難しい環境にありました。多くの店舗は、店長やエリアマネージャーの経験則に頼り、販売目標の設定や在庫の確保に苦慮してきました。このようななか、NTTデータとunerryは、IoT技術とAI解析を活用し、DTC(デジタルツインコンピューティング)社会の実現に向けて新しいサービスを開発しました。

サービスの概要


本サービスの特徴は、来店者の動向を捉えるIoTセンサーと、混雑状況や顧客属性を可視化する機能が一体となっている点です。具体的には、店舗や施設に設置されたセンサーが周囲のスマートフォンの台数をもとに、混雑状況をリアルタイムに3段階で示します。この情報は、店舗のウェブサイトやアプリに簡単に組み込むことができます。

さらに、unerryの「Beacon Bank」プラットフォームを通じて、月間300億件以上の人流データをAIが解析して、来訪者の属性を推定します。この推定したデータをもとに、導入店舗はターゲットとする層に合わせた販売戦略や広告配信、陳列商品の選定を行うことが可能です。これにより、潜在顧客の獲得や売上増加が期待され、また過剰在庫のリスクも軽減されるでしょう。

価格と構成


本サービスの基本的な構成であるIoTセンサー1台につき、月額1万円(税抜)で利用できます。この手頃な価格設定により、さまざまな規模の店舗が導入しやすくなっています。

今後の展望


NTTデータとunerryは、2025年までに本サービスの導入企業数を100社に増やすことを目指しています。また、可視化されたデータは、NTTデータが構築している位置情報サービス基盤を通じて、さらなる応用が期待されます。屋内ナビゲーションや自動運転ロボットの導入、空調最適化による省エネ施策、防犯・防災対策など、施設の運用効率を高める多岐にわたる取り組みが進められます。

実証実験の結果


このサービスは、2021年12月から2022年2月にかけて、東京駅の商業施設「グランスタ東京」で実証実験を行いました。IoTセンサーによる混雑状況の配信やターゲット広告の配信を行った結果、顧客の満足度が向上し、集客率も改善されました。この成功を受け、今後の本格導入に向けた準備が進められています。

結論


NTTデータとunerryが展開するこの新しいサービスは、商業施設の経営に革新をもたらします。データに基づく意思決定が可能になることで、店舗はより効率的な運営ができ、顧客満足度の向上にも寄与することでしょう。今後の展開が大いに期待されます。

会社情報

会社名
株式会社NTTデータ
住所
東京都江東区豊洲豊洲センタービル33階
電話番号

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