喫煙所の必要数算出
2026-02-26 14:26:44
喫煙所の必要数を科学的に算出した研究が発表される
大阪市内における喫煙所必要数の算出
近畿大学経済学部の村中洋介准教授が、喫煙者と非喫煙者が共存できる環境を整えるために、喫煙所の必要数を算出する研究を実施しました。この研究では、株式会社ゼンリンデータコムが提供する「混雑統計®」を用い、人流データを基に公共空間に必要とされる喫煙所の数が3,607カ所であると結論づけられました。これに関する論文は、専門月刊誌「地方財務」に連載されています。
研究の背景と目的
大阪市は、令和7年(2025年)から施行される改正「路上喫煙防止条例」により、公共の場での喫煙を厳しく制限しています。この背景には、受動喫煙防止の取り組みがあり、喫煙者と非喫煙者が共存できる社会を実現するためには適切な喫煙環境の整備が求められています。今回の研究は、特に人流が多い地域での喫煙所の必要数を探るものです。
算出のプロセス
村中准教授は、大阪市内における人口、喫煙率、喫煙本数を元に、一日あたりのたばこの総消費量を計算しました。その結果、8,261カ所の喫煙所が必要であることが分かりました。しかし、これは理論上の数字であり、実際の喫煙行動を元にした結果は異なることが示されています。
次に、人流データ「混雑統計®」を基に、実際に必要とされる喫煙所の数を再計算しました。このデータは、性別や年代別の喫煙率を考慮に入れており、家庭内や勤務先での喫煙所を除外した結果、公共空間に必要な喫煙所の数は3,607カ所となったのです。
喫煙所必要数の地域差
特に人流が多い北区や中央区、浪速区では、500メートル四方あたり20カ所以上の喫煙所が求められています。また、繁華街である京橋駅や天王寺駅周辺では、多くの喫煙所が必要とされていることも分かりました。このことから、大阪市全体の受動喫煙防止に向けた適切な分煙環境を整えることが急務であると言えます。
村中准教授の見解
村中准教授は、喫煙者が多い大阪市内において、受動喫煙対策には正しい分煙が必要だと強調しています。規制が先行する中で、両者にとって快適な環境を整えるための喫煙所の整備が不可欠とのこと。十分な数の喫煙所の確保や罰則の強化が、喫煙者と非喫煙者の共存を促進する鍵となると述べています。
まとめ
この研究は、大阪市でマナーを守って喫煙する環境を整えるための重要なデータを提供しており、今後の取り組みが期待されます。喫煙所の適切な配置と、非喫煙者の権利を守ることは、ますます重要な課題であることが明らかとなりました。今後の政策に対するインパクトも大いに期待されます。
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