ベトナムのSACOMと締結した日本総代理店契約の意義とは

ベトナムのSACOMとの総代理店契約締結について

SWCCグループの一員である株式会社SDSが、ベトナムの大手電線メーカーSACOMとの日本での総代理店契約を締結した。これにより、2025年11月からSACOMが製造する汎用巻線「1-PEW」シリーズの独占販売が始まる。

背景と目的

SDSは、モータやトランスなどの産業機器に使用される汎用巻線の販売を行っている。この度の契約は、汎用巻線のラインナップを拡充し、品質と供給体制を強化することを主な目的としている。特に、ベトナムのSACOMは優れた品質とコスト競争力を持ち、国内市場における強みを生かすことが期待されている。

SACOMの製品特長

「1-PEW」シリーズは、サイズが1.0mmから3.2mmまであり、モータやトランス用途に最適な仕様。導電性や耐熱性、均一な被膜厚など高い信頼性を確保している。また、国内規格への適合も確認済みであり、技術的な信頼性も申し分ない。

販売戦略と供給体制

SDSは東京都足立区に物流拠点を集約し、納期対応力を強化することで、リードタイムの短縮と安定供給を図る。また、EC通販サイト「蛙屋」を活用し、リアルタイムでの在庫確認やオンライン購入が可能な体制を整えることで、顧客への利便性を高める。これにより、2030年までに汎用巻線事業の売上高を60億円に引き上げる目標が掲げられている。

今後の展望

今後はSACOM製品のラインナップの強化や、特注品や耐熱仕様などのニーズにも対応できる体制を構築していく。SDSは、国内外での信頼性向上を目指し、汎用巻線の総合商社としての地位を高めていく計画だ。SWCCグループは「いま、あたらしいことを。いつか、あたりまえになることへ。」という方針のもと、持続可能な社会への貢献を果たしていく。

SACOMの情報

正式名はSACOM WIRES AND CABLES JOINT STOCK COMPANYで、ベトナムのドンナイ省ロンタイン工業団地に位置し、電線や巻線の製造・販売を行っている。資本金は5,000億VNDと、業界内での信頼性と強固な基盤を持っている。

製品購入に関するお問い合わせは、SDSのメールアドレス([email protected])にて受付けており、報道関係者からの質問については、SWCCの広報グループ([email protected])まで連絡をお願いしている。