「馬喰クラート」― エトワール海渡が描く新たな未来
エトワール海渡株式会社は1902年の創業以来、東京都中央区の馬喰町で商いを続けてきました。この度、同社は「馬喰クラート(Bakuro Curart)」という新たなエリア構想を開始しました。本構想は、アートとクラフトを基盤に、地域経済を活性化させ、新しい文化を育むことを目的としています。
馬喰クラートのビジョン
「馬喰クラート」は、商売の歴史を受け継ぎながら、地域に新たな出会いや活動を生み出すことを目指しています。エトワール海渡が過去120年以上で培った「モノを見立て、伝える仕事」という価値観を、アートや地域の伝統と結びつけ、地域に住む人々、訪れる人々、文化の担い手が共に交流できる場所を創出します。
この構想は、3331 Arts Chiyodaを運営している合同会社コマンドAとの対話を通じて発展してきました。地域住民や企業、教育機関、アーティストなど、多方面の関係者と協力しながら、街の運営や活動の現状を見つめ直し、新たな文化の創造に取り組むことが期待されています。
地域との深い関わり
馬喰町・東神田エリアは、日本橋と神田地区の交差する中心地に位置し、歴史的にも商取引が繁栄してきた場所です。江戸時代から続くこのエリアは、人々が集い、商いと文化が交差する場として発展してきました。エトワール海渡の代表取締役社長、早川謹之助氏は、この地域の記憶と未来を結びつけていく重要性を語っています。
「馬喰クラート」は、街に点在する場所と人々が響き合うことで成り立つエリアの総称です。この名称には、キュレーション、アート、クラフト、好奇心という意味が込められています。商業活動の結果、育まれた文化やアートが、さらなる創造に繋がることを狙いとしています。
具体的な取り組み
「馬喰クラート」計画の一環として、エトワール海渡は旧商品部ビルをアートプレイス「偶然はない。」として再生します。この施設の1階にはオープンスペース、ギャラリー、ワークショップ用のスペース、カフェなどが設けられ、地域の人々に開かれた場所として機能します。上層階にはアートスタジオやアートスクールが設立され、バラエティに富んだアート活動を支援します。
「偶然はない。」という名前は、商談や出会いの背後にある時間や技術の積み重ねを大切にし、このプロセスから新しい創造へと繋がることを目指しています。これにより、地域の人々が参加できるプロジェクトも増え、活力ある文化が芽生えることを期待しています。
今後の展望
「偶然はない。」は2026年にプレオープンし、様々なアートイベントや地域参加型のプロジェクトが予定されています。特に、子ども向けのワークショップや地域社会を巻き込むアート企画が展開されることで、多世代が交流できる場を提供し、街の活性化シナジーの創出が期待されます。
エトワール海渡は、長年にわたる商業活動を通じて得た経験を新たな文化の創造に活かし、地域に根づいた経済の循環を促進していくことを目指しています。