六本木ヒルズに最新のセキュリティオペレーションセンター開設
デジタルデータソリューション株式会社が2025年8月25日、東京都港区六本木ヒルズに最先端のセキュリティオペレーションセンター(SOC)を開設した。この新センターは、サイバーセキュリティの新たな時代を見据えた取り組みで、特に顧客の要望に応える形で次世代セキュリティサービスである「D-SOC」の提供を実現する。
社会のニーズに応える「D-SOC」
「D-SOC」は、デジタルデータソリューションが手掛ける次世代型のセキュリティSIEMSOCサービスであり、理念は「困った人を助け、困った人を生み出さず、世界中のデータトラブルを解決する」というもの。このサービスは、サイバー攻撃の脅威にさらされる現代のビジネス環境において、多くの企業が抱える悩みを解決するために開発された。
前回のサイバー攻撃において、被害を受けた企業からは「自社も狙われるとは思わなかった」といった声が多く上がっており、事後対応だけではなく、予防策が求められていた。そこで、デジタルデータソリューションは、2025年1月から「D-SOC」を正式に提供し始めた。
大規模なサポート体制を整備
新設されたセキュリティオペレーションセンターには、セキュリティアナリストとホワイトハッカーがワンフロアで作業をすることで、迅速な対応が可能となった。合計100名の専門部隊を配置しており、サイバー攻撃の危機が迫った際には速やかに対応できる体制が整っている。
デジタルデータソリューションは、これまでに累計49万件以上のデータインシデントに対応しており、高い専門性と経験を誇る。これにより、攻撃を受けた場合でも迅速かつ効果的な対応が実現できるのだ。これまでの成果に基づき、顧客のニーズに合わせた最適なセキュリティプランを提案している。
世界トップクラスのSIEMシステム
新しい「D-SOC」では、導入されたSIEMシステムが世界的に高評価を得ている「IBM Security® QRadar® SIEM」である。このシステムは、13年間連続で世界トップクラスと評価されており、企業が直面するサイバー攻撃の複雑さに対応するための機能が充実している。
近年、攻撃者は巧妙な手法を用いるため、従来のセキュリティ製品だけでは対策が困難になっている。このため、D-SOCでは社内の全デバイス、すなわちネットワーク、サーバ、PC、クラウドを一元的に監視。高度な相関分析と有人監視体制により、リアルタイムでのサイバー攻撃の検知と防御を実現している。
企業ニーズに応じたカスタマイズが可能
D-SOCでは、柔軟な監視体制を提供しており、企業のセキュリティ製品やクラウドサービスの状況に応じて適宜監視範囲を変更できる。さらに、国内外の複数拠点や複雑なシステムを持つ企業でも、効率的かつ効果的にセキュリティ対策が施せるよう配慮されている。これにより、企業はさまざまな環境下でも安心して業務を行うことができる。
政府の動向と提携による強化戦略
経済産業省が2026年度から導入予定の企業のサイバー対策評価格付け制度を背景に、デジタルデータソリューションはメガバンクや地方銀行との提携を強化し、より効果的なセキュリティ対策を提供している。これにより、金融機関の取引先企業への包括的なサイバーセキュリティ対策を提案し、安全なビジネス環境を実現することが目的である。
まとめ
新たに開設された六本木のセキュリティオペレーションセンターは、デジタルデータソリューションの技術と専門性を結集したものであり、企業のセキュリティニーズに応える重要な拠点となる。次世代セキュリティSIEMSOCサービス「D-SOC」は、24時間365日の監視体制で、ビジネスの安全な運営をサポートし、サイバー攻撃から企業を守るための最前線となるだろう。