広島に新たな水族館誕生！生きものの魅力を未来へ継承

生きものの魅力と学びを次世代へ

2023年9月25日、公益財団法人広島市みどり生きもの協会（以下、みどり生きもの協会）と株式会社アクアメントは、施設連携に関する協定を締結しました。この協定により、両社の持つ専門性を活かし、地域の動植物に関する教育・研究活動を強化していくことが決まりました。特に、今後オープン予定の「広島もとまち水族館」が大きな役割を果たすことが期待されています。

協定の目的とは

この協定の目的は、両社が管理運営する施設において、動植物の展示や教育プログラム、研究活動を促進し、博物学の発展と地域の活性化に寄与することです。みどり生きもの協会は、動物公園や植物公園など、さまざまな自然環境を守り育てる活動を行い、地域住民の心身の健全な発達や生物多様性の保全に努めています。一方、アクアメントは、水族館を中心に環境への貢献や観光の振興を目指し、包括的なマネジメントを行っています。

連携内容の詳細

今回の協定に基づく連携内容は、主に以下のような点が挙げられます。

- 生物に関わる技術交流: みどり生きもの協会が管理する3つの施設と、アクアメントが持つ4つの施設間で生物の飼育･展示技術についての交流を行います。フィールド調査や共同研究も進めていく予定です。
- 環境教育プログラムの共催: 両社の施設で、環境教育に関するプログラムを共同で実施し、ワークショップや学習会を通じて地域の人々に知識を広めます。
- 情報の交換・資料の貸借: 両社の研究活動で得られた情報を相互に交換し、標本や資料を貸し出すことで、研究の深化を図ります。
- 共同イベントの実施: 兵庫県内の水族館でのキャンペーンや集客イベントを共同開催し、来館者の誘致を図ります。
- 人材の育成: 相互派遣や交流会を通じて職員のスキル向上を図ります。
- 地域貢献: 地域と連携し、広島観光の発展を促し、地域の活性化を推進します。

「広島もとまち水族館」の特徴

この取り組みの一環として、広島もとまち水族館は2023年10月31日にオープン予定です。新しい水族館では、特別天然記念物であるオオサンショウウオを常設展示する計画もあり、来館者に生物の魅力をダイレクトに伝える機会を提供します。また、安佐動物公園から2個体を貸与し、飼育技術に関する職員研修も実施します。

さらに、水族館内には、みどり生きもの協会が運営する安佐動物公園、植物公園、森林公園の展示コーナーも設けられる予定です。これにより、来館者はさまざまな生き物に触れることができ、教育的な体験を享受することができます。