クックデリ株式会社の「花粉症手当」
高齢者施設向けに冷凍食品を提供するクックデリ株式会社が、花粉症に対する新たな福利厚生、つまり「花粉症手当」を導入しました。この取り組みは、株式会社PR TIMESが主催する「プレスリリースアワード2025」において、4573件のエントリーの中から「Best101」として選出され、多くの注目を集めています。
この「花粉症手当」は、2024年9月に設立されたWell-Being推進室が実施した社内アンケートを基にしています。この調査では、社員の半数が花粉症に悩んでいることが明らかになり、さらにそのうちの90%の社員が「仕事のパフォーマンスに影響がある」と答えています。これを受け、クックデリは社員の健康と働きやすさを考慮し、保湿ティッシュの配布や治療費の補助を行うことに決めました。
この施策について、審査員の小林史憲氏は「社会課題に関連する内容で、多くの企業や社員が共感できるリリース」と評しました。まさに他人事ではないこの問題に対し、会社がしっかりと考えているというメッセージが伝わったのです。
プレスリリースの背後にある思い
クックデリの社員アンケートの結果や実際の社員の声を盛り込んだプレスリリースは、企業の真摯な姿勢を反映しています。さらに、視覚的にインパクトのあるメイン写真を使用することで、記事の注目をさらに高めました。また、社内の課題を社会全体の問題として捉え、発信することで多くの反響を得た結果、通常の記事PVの約5倍ものアクセスを記録しました。この反響は、テレビや雑誌、ウェブメディアなど多くのメディアから取材を受けることにもつながりました。
授賞式では、「テレビで見ました」と取引先から声を掛けられることが多かったと、クックデリは嬉しい限りです。この取り組みは当社の健康経営や福利厚生への理解を深め、「社員を大切にする会社」としての評価を与え、信頼感の醸成にも寄与しました。さらに、施策の認知度が向上することで、社員のエンゲージメントも高まり、会社への満足感が得られています。
プレスリリースアワード2025について
この「プレスリリースアワード」は、PR TIMESが2021年に設立しました。目的は、プレスリリースの発信文化を広め、その表現方法や用途を多様化させることにあります。審査は、社会性・公共性・共感性・将来性などの視点から実施され、特筆すべきリリースが選ばれます。
「Best101」とは、4573件もの中から選ばれた101件のプレスリリースを指します。このリリースは最終審査に進むことができ、各部門賞を受賞する可能性を秘めています。
クックデリの会社概要
クックデリ株式会社は、高齢者向けの完全調理済み冷凍食品を提供する企業です。日本は超高齢化社会に突入しており、施設での人手不足が深刻な問題となっています。そのため、クックデリは少数のスタッフでも質の高い食事を提供できるよう、冷凍食品を利用したサービスを展開しています。毎日お届けする19万食の食事は、安全かつ栄養バランスのとれたものばかり。クックデリは高齢者の食の未来を創造し、関わる全ての方に喜びを届けることを目指しています。