SUMINOE株式会社として迎える新年の展望
2025年が始まり、社名を「住江織物株式会社」から「SUMINOE株式会社」と変更したことにより、新たな企業の方向性が明確になっています。これからの挑戦に向けた抱負や計画はどのようなものか、経営者からのメッセージが寄せられました。
ビジョンと戦略
2024年は、日本経済にポジティブな変化が見られる一方で、依然として不安定な国際情勢や資源価格の高騰に悩まされている年でした。これに対抗するため、SUMINOEは2050年を見据えた「シン・ミライPROJECT」を始動し、未来のニーズを考慮した新たなビジネスモデルの構築に取り組んでいます。このプロジェクトは「バックキャスティング」を用いており、未来に向けて既存技術をどのように拡張できるかを検討しています。
また、2024年には中長期経営目標の後半3ヵ年計画「SUMINOE GROUP WAY 2025~2027 STEPⅡ」が提示され、売上高1,000億円以上、営業利益率5%以上を目指しています。特には、収益性の向上やグローバル展開、非繊維領域の強化といった5つの重点テーマを追い続けます。
自動車内装事業の成長戦略
自動車内装事業も大きな変革の波に乗っています。中国市場でのEV需要の増加に伴い、日系自動車メーカーが苦戦を強いられる中、SUMINOEは2027年までにグローバル戦略のアップデートを図り、競争力のある収益基盤を築くことを目指しています。特に、北中米市場では当社の独自性を生かし、外資系自動車メーカーへの販路拡大に取り組む方針です。
インテリア事業の強化
祖業であるインテリア事業でも改革が進められています。プロダクトポートフォリオの見直しや新たなシナジー効果の創出に注力し、室内空間全体への提案力を強化します。これにより、これまでにない新しい価値の提供を目指します。
社員の活力が企業を支える
さて、2025年はSUMINOEにとって初めての新年です。この新たな出発に際し、社員の待遇改善や意識改革にも注力する意向が示されています。すべての社員が企業の価値を理解し誇りを持って働ける環境を整えることで、持続的成長へと繋がる基盤を築く考えです。
新たなモノづくりへの挑戦
『あらゆる空間に、イノベーションを。』のスローガンのもと、SUMINOEは全社を挙げて新たな空間の価値創造に向けたモノづくりに力を入れます。これからの挑戦に対する支援を求め、関係者のさらなる理解を得る努力をしてまいります。
本年も引き続き、持続的な成長と企業価値向上に向けた挑戦を続けるSUMINOE株式会社にご注目ください。
SUMINOE株式会社
代表取締役社長
永田 鉄平