「Design for Japan」が始動!
合同会社Wayfinder(ウェイファインダー)が新たに立ち上げた共創プロジェクト「Design for Japan」は、全国の地方自治体と世界各地のUXデザイナーを結ぶ取り組みです。このプロジェクトの目的は、日本の地方が持つ魅力をデザインの力を借りて海外に広め、新たな価値を創造することにあります。
プロジェクトの背景
訪日外国人の数が急増する中、静岡県下田市では「インバウンド観光客の空白地帯」として取り残される問題があります。主に東京・京都・大阪に観光客が集中する中で、日本の地方が持つ独自の価値が伝わらないのは非常に残念な状況です。そこで「Design for Japan」では、文化や言語を超えて、地方の魅力を「伝わる形」に翻訳することを目指しています。
第一回ワークショップ「Shimoda Design Workshop」
初の試みとして、今年9月に下田市で開催される「Shimoda Design Workshop」では、世界中のUXデザイナーが地域住民や地元事業者と共に共創活動を行います。彼らは下田の魅力を伝えるためのインバウンド向け英語版ウェブサイトの制作を目指し、様々なアイデアを出し合うことになります。
日程と内容
- - 日程: 2025年9月15日(月・祝)〜9月20日(土)
- - 対象者: 海外在住のUXデザイナー、リサーチャー、英語を使用してのプロジェクト参加を希望する日本人デザイナー
- - 内容: 下田市の魅力を海外に向けて発信するためのUX設計、現地の事業者とのコミュニケーション調査。
会場は海辺のコワーキングスペースとなっており、参加者はこの美しい環境で作業を行いながら、視覚的かつ実践的なアウトプットを生成します。
参加者からの声
昨年の実証実験に参加したErik Cargo氏は、「この町に滞在し、デザインの力を考える日々は非常に刺激的だった。」と語っています。地域課題に対し、デザインの力でどこまで貢献できるかを模索する彼らの姿は、今後のプロジェクトにも多大な影響を与えることでしょう。
Wayfinderのビジョン
Wayfinderの代表は、2019年に行われたTokyo UX Meetupでの参加者の声から、このプロジェクトのスタートを決定しました。「地域と世界がつながるUX共創を実現し、下田市を訪れることで見えてくる価値を翻訳する」という使命のもと、地域に新たな魅力を提供することを目指しています。
2025年には、年間4,020万人の訪日外国人数が見込まれる中、下田市を含めた日本の地方が持つ魅力を再評価し、地域と共に成長していく姿勢が求められています。
「Design for Japan」は、ただのワークショップにとどまらず、地域創生や国際交流の新たなモデルを示す試みと言えるでしょう。今後の展開に期待が寄せられています。