近畿大学と白浜町の企業が手掛ける新たな取り組み
近畿大学(大阪府東大阪市)とその発ベンチャー企業、株式会社アーマリン近大(和歌山県西牟婁郡白浜町)は、地域資源の有効活用を目指して、未利用魚を利用した商品開発に乗り出しました。特に、近大で養殖された「近大マダイ」の親魚や、「近大マグロ」の未利用部分を活用し、新しくパスタソースやお茶漬けなどの商品の制作をしています。
地域の恵みを活かした商品開発
これまで市場価値がつきにくかった未利用魚を活用することで、地域の特色を持ちながら持続可能な資源利用を推進しています。商品にはファミリー向けの「近大マダイと和歌山野菜のパスタソース」や、「近大マダイの鯛だし茶漬け」、「ほぐして近大マダイ(プレーン)」、および「ほぐして近大マダイ(オリーブ油)」の4種類があります。また、近大マグロの未利用部分からは数量限定の「近大マグロの山椒煮」を展開予定です。
産学連携を基にした持続可能なモデル
この取り組みは、地域企業と大学との産学連携に基づいており、地域資源の新たな市場価値を発見する試みとして、多くの期待が寄せられています。地元の技術とノウハウを駆使しながら、養殖魚を有効活用することで、地域の共創モデルを構築しようとしています。
清新通産株式会社は、白浜町での魚の加工・販売に実績があり、未利用資源の活用に取り組んでいます。これにより、親魚の新たな価値を見出し、地域経済を活性化させることを目指しています。
商品販売の概要
これらの新商品の販売開始は、令和8年(2026年)3月12日からです。白浜町にある土産物店「茜・千畳茶屋」及び、近畿大学の直営の水産研究所店舗でも購入可能です。具体的な商品と価格は以下の通りです。
- - 近大マダイと和歌山野菜のパスタソース:950円(税込)
- - 近大マダイの鯛だし茶漬け:518円(税込)
- - ほぐして近大マダイ(プレーン):464円(税込)
- - ほぐして近大マダイ(オリーブ油):518円(税込)
- - 近大マグロの山椒煮(数量限定):1,296円(税込)
また、近畿大学の直営料理店では、近大マグロの山椒煮を特別なお土産用として限定販売します。
近畿大学の取り組み
近畿大学は、全国の養殖業者に供給するマダイの種苗の提供を通じて、国内養殖業界の発展を支えています。特に、同大学が育成した親魚は、成長が早く、病気にも強いとして注目されています。しかし、親魚は流通経路が限られているため、未利用資源としての活用が求められています。
これらの取り組みを通じて、養殖業の持続可能性を追求するとともに、地元企業と協力しながら、新たな商品価値を創出することが目指されています。
このような取組から、地域資源の促進とともに日本全体の食文化の発展にも寄与することが期待されています。